学習トップ / 理由で解く 理学療法士 / 第12章 ▸ 実地 / QP54P019
理由で解く 理学療法士
照射から6か月後に「今後予測される」のは晩期(遅発性)障害であり、末梢神経障害がこれに当たる。
放射線療法の有害事象は、照射中から直後に生じる急性期障害と、数か月から数年後に生じる晩期(遅発性)障害に大別される。急性期障害は皮膚炎、粘膜炎、悪心・嘔吐、食欲不振、照射部位の浮腫(気道浮腫)などで、いずれも照射終了後まもなく軽快する。本例は照射から6か月が経過しており、これら急性期の症状はすでに終息している時期である。一方、晩期障害は微小血管障害と線維化を基盤とし、放射線肺線維症、食道狭窄・潰瘍、そして神経の脱髄や絞扼による放射線性神経叢障害(末梢神経障害)として現れる。食道がんへの照射では鎖骨上窩から縦隔が照射野に含まれるため、腕神経叢障害をきたしうる。設問は「今後予測される」副作用、すなわちこれから出現しうるものを問うているので、晩期障害である末梢神経障害が正答となる。
| 時期 | 主な副作用 |
|---|---|
| 急性期 | 皮膚炎・粘膜炎・悪心・食欲不振・浮腫 |
| 晩期(遅発性) | 末梢神経障害・線維化・脊髄症 |
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