学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP54A099

理由で解く 理学療法士

QP54A099 臨床医学大要

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午前 問99
問題
神経性無食欲症で正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 骨密度は増加する。
2 消化管の吸収不全がある。
3 病識を持たないことが多い。
4 食物に対する関心が低下する。
5 ボディイメージの歪みがある。
解答
正解3(病識を持たないことが多い。)、5(ボディイメージの歪みがある。)
解説

神経性無食欲症では自らの痩せを病的と認識できない病識欠如と、痩せているのに太っていると感じるボディイメージの歪みが特徴。低栄養・低エストロゲンで骨密度は低下し、吸収能自体は保たれ、食物への関心はむしろ強い。

神経性無食欲症(神経性やせ症)は肥満恐怖と体重・体型に関する認知の歪みを中核とする摂食障害である。著しい低体重にもかかわらず『太っている』と感じるボディイメージの障害があり、痩せを病的と認識しない(病識欠如)ため治療への抵抗が強い。低栄養と低エストロゲン状態により骨吸収が亢進し骨密度は低下(骨粗鬆症)する。摂取制限が原因で消化管そのものの吸収不全はなく、食物やカロリーへの関心はむしろ過剰に高いことが多い(ため込みや調理への没頭など)。よって正しいのは3と5である。

✗ 1. 誤り
骨密度は増加する。
低栄養・低エストロゲンで骨密度は低下する
✗ 2. 誤り
消化管の吸収不全がある。
摂取制限が原因で吸収能自体は保たれる
✓ 3. 正しい
病識を持たないことが多い。
痩せを病的と認識せず治療抵抗が強い
✗ 4. 誤り
食物に対する関心が低下する。
食物・カロリーへの関心はむしろ亢進する
✓ 5. 正しい
ボディイメージの歪みがある。
痩せていても太っていると感じる
ポイント
  • 神経性無食欲症=病識欠如+ボディイメージの歪み
  • 低栄養・低エストロゲンで骨密度低下
  • 食物への関心は低下せずむしろ亢進
比較表
神経性無食欲症の特徴
項目所見
体型認知ボディイメージの歪み(肥満恐怖)
病識乏しい(治療抵抗)
骨密度低下(骨粗鬆症)
食物への関心むしろ亢進
無月経・徐脈しばしば合併
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