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理由で解く 理学療法士

QP54A089 臨床医学大要

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午前 問89
問題
脳血管障害に対して行われる検査で、誤っているのはどれか。
選択肢
1 頸動脈狭窄の検索に頸部MRAが用いられる。
2 出血病変の検索にMRIのT2*〈スター〉強調像が用いられる。
3 陳旧性梗塞の検索にMRIの拡散強調像が用いられる。
4 脳塞栓の原因検索にHolter心電図が用いられる。
5 脳動脈瘤の検索に脳血管撮影が用いられる。
解答
正解3(陳旧性梗塞の検索にMRIの拡散強調像が用いられる。)
解説

拡散強調像(DWI)は超急性期〜急性期梗塞の検出に優れる。陳旧性梗塞の検索にはFLAIR/T2が用いられ、DWIは不適である。

拡散強調像(DWI)は細胞性浮腫による水分子拡散低下を鋭敏にとらえ、発症直後〜急性期の脳梗塞を高信号として描出するのが最大の利点で、時間経過とともに信号は低下する。したがって陳旧性(慢性期)梗塞の検索にはDWIは適さず、FLAIRやT2強調像で軟化巣を評価する。他の選択肢は妥当で、頸部MRAは頸動脈狭窄、T2*(スター)強調像は微小出血、Holter心電図は発作性心房細動など塞栓源、脳血管撮影は動脈瘤の検索に用いられる。

✗ 1. 正しい
頸動脈狭窄の検索に頸部MRAが用いられる。
頸部MRAは非侵襲的に血管の狭窄・閉塞を評価でき妥当(正しい記述)
✗ 2. 正しい
出血病変の検索にMRIのT2*〈スター〉強調像が用いられる。
T2*(スター)強調像はヘモジデリンを低信号に描出し微小出血の検出に有用で妥当(正しい記述)
✓ 3. 誤り
陳旧性梗塞の検索にMRIの拡散強調像が用いられる。
DWIは急性期梗塞の検出に用いる。陳旧性梗塞にはFLAIR/T2が適し、この組合せは誤り(正=答え)
✗ 4. 正しい
脳塞栓の原因検索にHolter心電図が用いられる。
発作性心房細動などの塞栓源同定に長時間心電図が有用で妥当(正しい記述)
✗ 5. 正しい
脳動脈瘤の検索に脳血管撮影が用いられる。
DSA(脳血管撮影)は動脈瘤の形態評価の基準となり妥当(正しい記述)
ポイント
  • DWI=急性期梗塞の検出
  • 陳旧性梗塞はFLAIR/T2
  • T2*=微小出血/MRA=血管狭窄
比較表
脳血管障害の検査と用途
検査主な用途
拡散強調像(DWI)急性期梗塞の検出
FLAIR/T2陳旧性梗塞・軟化巣
T2*強調像出血・微小出血
頸部MRA頸動脈狭窄
Holter心電図塞栓源(発作性AF)
脳血管撮影(DSA)脳動脈瘤
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