学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP53P097

理由で解く 理学療法士

QP53P097 臨床医学大要

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午後 問97
問題
驚きなどの情動によって脱力発作が誘発されるのはどれか。
選択肢
1 睡眠時驚愕症
2 ナルコレプシー
3 むずむず脚症候群
4 レム睡眠行動障害
5 睡眠時無呼吸症候群
解答
正解2(ナルコレプシー)
解説

笑いや驚きなどの情動で誘発される脱力発作(情動脱力発作=カタプレキシー)はナルコレプシーの特徴。日中の耐えがたい眠気を伴う。

ナルコレプシーは覚醒維持に関わるオレキシン(ヒポクレチン)系の障害により、日中の反復する強い眠気(睡眠発作)を主症状とする過眠症である。特徴的な情動脱力発作(カタプレキシー)は、笑い・驚き・怒りなどの強い情動を契機に、意識は保たれたまま抗重力筋の筋緊張が突然低下・消失する現象で、レム睡眠の筋緊張消失が覚醒中に侵入したものと考えられる。ほかに入眠時幻覚・睡眠麻痺(金縛り)を伴う。よって情動で脱力発作が誘発されるのはナルコレプシーである。

✗ 1. 誤り
睡眠時驚愕症
ノンレム睡眠中に強い恐怖で覚醒する小児に多い睡眠時随伴症
✓ 2. 正しい
ナルコレプシー
情動で誘発される脱力発作(カタプレキシー)と日中の過眠が特徴
✗ 3. 誤り
むずむず脚症候群
安静時の下肢の不快感と動かしたい衝動で入眠障害を来す
✗ 4. 誤り
レム睡眠行動障害
レム睡眠中の筋緊張抑制が破綻し夢に伴う行動が出現する
✗ 5. 誤り
睡眠時無呼吸症候群
睡眠中の無呼吸・低呼吸による断眠と日中傾眠が特徴
ポイント
  • ナルコレプシー=日中の過眠+情動脱力発作(カタプレキシー)
  • 入眠時幻覚・睡眠麻痺を伴う
  • オレキシン(ヒポクレチン)系の障害
比較表
主な睡眠障害の特徴
疾患特徴
ナルコレプシー過眠+情動脱力発作・睡眠麻痺
レム睡眠行動障害夢に伴う異常行動(レム筋抑制破綻)
むずむず脚症候群安静時下肢の不快感・入眠障害
睡眠時無呼吸症候群睡眠中の無呼吸・日中傾眠
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