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理由で解く 理学療法士

QP53P074 運動学

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午後 問74
問題
運動学習について正しいのはどれか。
選択肢
1 動機付けが高いほどパフォーマンスが向上する。
2 覚醒レベルが高いほどパフォーマンスが向上する。
3 学習によるパフォーマンスの向上は直線的に起こる。
4 2種類の運動課題間に類似性があるほど転移の影響は大きくなる。
5 パフォーマンスの向上がみられなくなることは運動学習の停止を意味する。
解答
正解4(2種類の運動課題間に類似性があるほど転移の影響は大きくなる。)
解説

運動課題の類似性が高いほど学習の転移は大きい。覚醒・動機は逆U字関係で最適水準があり、学習曲線は非直線的でプラトーがある。

運動学習における『転移(transfer)』とは、ある課題の学習が別の課題の遂行に影響することで、両課題の要素(運動や刺激)が類似するほど正の転移は大きくなる。したがって選択肢4が正しい。動機付けや覚醒レベルとパフォーマンスの関係は逆U字型(Yerkes-Dodsonの法則)で、高すぎるとかえって低下するため『高いほど向上する』は誤り。学習曲線は直線ではなく、初期に急速に伸びた後にプラトー(高原現象)に達するなど非直線的である。プラトーは学習の一時的停滞であり内的には学習が進行していることも多く、向上が見えない=学習の停止ではない。

✗ 1. 誤り
動機付けが高いほどパフォーマンスが向上する。
逆U字関係で最適水準を超えると低下、単調増加ではない
✗ 2. 誤り
覚醒レベルが高いほどパフォーマンスが向上する。
Yerkes-Dodson法則により過覚醒は成績を下げる
✗ 3. 誤り
学習によるパフォーマンスの向上は直線的に起こる。
学習曲線は非直線的でプラトーを含む
✓ 4. 正しい
2種類の運動課題間に類似性があるほど転移の影響は大きくなる。
類似性が高いほど正の転移が大きい
✗ 5. 誤り
パフォーマンスの向上がみられなくなることは運動学習の停止を意味する。
プラトーであり内的学習は継続しうる
ポイント
  • 転移=課題の類似性が高いほど大
  • 覚醒・動機は逆U字(Yerkes-Dodson)
  • 学習曲線は非直線的でプラトーあり
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