
この図の解説
図は左に腎臓、右に赤血球の集団、中央に骨(骨髄)を置き、腎臓から出る太い矢印に「EPO(エリスロポエチン)」と記す。まず見るべきは、EPOが腎臓から分泌されるホルモンであり、その作用先が骨髄での赤血球産生(造血)だという流れである。下段の細胞列は造血の分化段階で、多能性幹細胞→骨髄系幹細胞(CFU-GEMM)→赤芽球バースト形成細胞(BFU-E)→赤芽球コロニー形成細胞(CFU-E)→赤芽球→(脱核)→赤血球と進む。各矢印の上の赤字はその段階を促すサイトカイン名で、EPOはCFU-Eから赤芽球への後期分化に付く点に注目したい。下の吹き出しは、EPOが低酸素環境で分泌が高まること、それゆえ高地トレーニングで赤血球数と酸素運搬能を高められることを示す。腎臓が「血をつくらせる指令塔」である像をつかむ図である。
学習の要点
- エリスロポエチン(EPO)は腎臓から分泌され、骨髄での赤血球産生を促進するホルモンである。
- 覚え方のコツ: EPO=Erythro(赤)+poietin(つくる)。「腎臓が骨髄に赤をつくらせる」と流れで覚える。
- 関連知識: 骨髄は実際に赤血球をつくる造血の場、赤血球は酸素を運ぶ細胞。EPOは腎臓が出し、骨髄が受ける。
- よくある間違い: EPOは腎臓が赤血球そのものをつくるのではなく、骨髄での産生を促すホルモン。腎臓自体は造血器官ではない。
- 臨床応用: 慢性腎不全ではEPO産生低下により腎性貧血をきたす。低酸素・高地では分泌が増え、高地トレーニングやドーピングと関わる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
エリスロポエチンは、骨髄における( )の産生を促進するホルモンである。空欄に入る語を答えよ。
答えを見る
答え: 赤血球
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。