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理由で解く 理学療法士

QP53P061 生理学

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午後 問61
問題
骨格筋の構造で筋収縮時に長さが一定なのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 A帯
2 H帯
3 I帯
4 Z帯
5 筋節
解答
正解1(A帯)、4(Z帯)
解説

滑走説では太いフィラメント(ミオシン)自体は縮まないため、その長さに一致するA帯は一定。ZラインもZ帯自体の幅は変わらない。

筋収縮は滑走説(sliding filament theory)で説明される。アクチンフィラメントがミオシンフィラメントの間へ滑り込むだけで、フィラメント自体の長さは変化しない。ミオシン(太いフィラメント)の長さに相当するA帯は収縮しても一定に保たれる。一方、アクチンとミオシンが重ならない領域であるI帯とH帯は滑走に伴って短縮し、Zライン間の距離である筋節(サルコメア)も短縮する。したがって長さが変わらないのはA帯とZ帯(Zライン自体の構造)である。

✓ 1. 正しい
A帯
太いミオシンフィラメントの長さに相当し、滑走説では収縮しても長さは変化しない
✗ 2. 誤り
H帯
A帯中央のアクチンが重ならない部分で、収縮時にアクチンが滑り込むと短縮する
✗ 3. 誤り
I帯
アクチンのみの領域で、収縮時にミオシンと重なり短縮する
✓ 4. 正しい
Z帯
Z帯(Zライン):筋節の境界を成す構造そのもので、間隔(筋節長)は縮むがZ帯自体の長さは一定
✗ 5. 誤り
筋節
Zライン間の機能単位で、収縮時にI帯・H帯とともに短縮する
ポイント
  • 滑走説=フィラメント自体は縮まない
  • 収縮時一定=A帯とZ帯
  • 短縮=I帯・H帯・筋節
比較表
筋収縮時(滑走)の各帯の変化
構造内容収縮時
A帯ミオシン(太)の長さ一定
I帯アクチンのみ短縮
H帯ミオシンのみ(重なりなし)短縮
Z帯筋節の境界線一定(間隔は短縮)
筋節Zライン間の単位短縮
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