学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP53A099

理由で解く 理学療法士

QP53A099 臨床医学大要

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午前 問99
問題
「自分がやっていることなのに、自分がやっている感じがしない」と訴える患者の症状はどれか。
選択肢
1 恐怖症
2 拒絶症
3 離人症状
4 心気症状
5 感情鈍麻
解答
正解3(離人症状)
解説

自分の行為・感覚・外界に対して現実感・自分のものという実感が失われる体験を離人症状(離人・現実感喪失)という。

離人症状(depersonalization)は、自分の思考・行為・感情や身体、あるいは外界に対して「自分のもの」「生き生きとした現実」という実感が失われる体験で、『自分がやっているのに自分がやっている感じがしない』『膜を隔てたよう』などと訴えられる。抑うつ、不安障害、統合失調症、あるいは疲労時など健常者でも一過性に生じる。恐怖症は特定対象への過剰な恐怖、拒絶症は指示や働きかけへ反応せず抵抗する緊張病症状、心気症状は身体への過剰なとらわれ、感情鈍麻は感情反応の平板化であり、いずれも設問の体験とは異なる。よって離人症状(3)が正しい。

✗ 1. 誤り
恐怖症
特定の対象・状況への不合理で過剰な恐怖
✗ 2. 誤り
拒絶症
指示・働きかけに反応せず抵抗する緊張病症状
✓ 3. 正しい
離人症状
自己の行為・感覚・外界への現実感/自分のものという実感の喪失
✗ 4. 誤り
心気症状
身体の異常や病気への過剰なとらわれ
✗ 5. 誤り
感情鈍麻
感情反応が乏しく平板化した状態
ポイント
  • 離人症状=自己や外界への現実感・実感の喪失
  • 『自分がやっている感じがしない』が典型表現
  • 抑うつ・不安・統合失調症などで出現
比較表
精神症状の鑑別
用語内容
離人症状自己/外界への現実感の喪失
恐怖症対象への過剰な恐怖
拒絶症働きかけへの抵抗(緊張病)
心気症状身体・病気への過剰なとらわれ
感情鈍麻感情反応の平板化
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