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理由で解く 理学療法士

QP53A081 臨床心理学

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午前 問81
問題
作動記憶〈ワーキングメモリー〉の説明として適切なのはどれか。
選択肢
1 数日間保持される。
2 非宣言的記憶の1つである。
3 技能の記憶として機能する。
4 生活史の記憶として機能する。
5 情報の処理と保持を同時に行う。
解答
正解5(情報の処理と保持を同時に行う。)
解説

ワーキングメモリーは情報を一時的に保持しながら同時に操作・処理する短期の作業空間である。

作動記憶(ワーキングメモリー)は、暗算や会話・読解などの認知課題を遂行する際に、必要な情報を数秒〜数十秒だけ一時的に保持しつつ同時に処理・操作するシステムである。Baddeleyのモデルでは中央実行系・音韻ループ・視空間スケッチパッドから構成される。保持容量も保持時間も限られ、数日間の長期保持や技能・生活史の記憶とは区別される。したがって『情報の処理と保持を同時に行う』が最も適切である。

✗ 1. 誤り
数日間保持される。
ワーキングメモリーは数秒〜数十秒の一時保持であり、数日保持されるのは長期記憶
✗ 2. 誤り
非宣言的記憶の1つである。
非宣言的(手続き)記憶は技能などの無意識的記憶で、ワーキングメモリーとは別概念
✗ 3. 誤り
技能の記憶として機能する。
技能の記憶は手続き記憶(非宣言的記憶)の役割
✗ 4. 誤り
生活史の記憶として機能する。
生活史(自伝的出来事)はエピソード記憶で長期記憶に属する
✓ 5. 正しい
情報の処理と保持を同時に行う。
一時保持と同時操作を担うワーキングメモリーの定義そのもの
ポイント
  • ワーキングメモリー=一時保持+同時処理の作業記憶
  • 保持は数秒〜数十秒と短く容量も限られる
  • 技能=手続き記憶、生活史=エピソード記憶と区別
比較表
記憶の分類
種類内容保持時間
ワーキングメモリー課題遂行中の一時保持と処理数秒〜数十秒
エピソード記憶個人的出来事・生活史(宣言的)長期
意味記憶知識・言葉の意味(宣言的)長期
手続き記憶技能・運動学習(非宣言的)長期
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