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理由で解く 理学療法士

QP53A058 解剖学

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午前 問58
問題
呼吸器の解剖について正しいのはどれか。
選択肢
1 細気管支には軟骨がある。
2 胸膜腔は吸気時に拡大する。
3 肺の栄養血管は肺動脈である。
4 肺尖は鎖骨と同じ高さに位置する。
5 右主気管支は左主気管支よりも短い。
解答
正解5(右主気管支は左主気管支よりも短い。)
解説

右主気管支は左より太く短く、正中線に対する角度が急峻なため誤嚥物が入りやすい。細気管支には軟骨がなく、肺の栄養血管は気管支動脈である。

気管支は分岐を重ねるにつれ壁の軟骨が減少し、細気管支より末梢では軟骨を欠き平滑筋主体となる。右主気管支は左に比べ太く短く、気管の延長線に近い急な角度で分岐するため、誤嚥した異物や誤嚥性肺炎は右側に生じやすい。肺には二重の血管系があり、ガス交換を担う機能血管が肺動脈・肺静脈、肺自体を養う栄養血管が気管支動脈である。胸膜腔は臓側・壁側胸膜間の潜在的な腔で常に陰圧に保たれ、吸気時は胸腔が拡大しても胸膜腔容積が拡大するとはいえない。肺尖は鎖骨より2〜3cm上方に達する。

✗ 1. 誤り
細気管支には軟骨がある。
細気管支より末梢は軟骨を欠き平滑筋が主体
✗ 2. 誤り
胸膜腔は吸気時に拡大する。
胸膜腔は潜在腔で常に陰圧。吸気時に胸腔・肺は拡張するが胸膜腔が拡大するとはいえない
✗ 3. 誤り
肺の栄養血管は肺動脈である。
栄養血管は気管支動脈。肺動脈はガス交換のための機能血管
✗ 4. 誤り
肺尖は鎖骨と同じ高さに位置する。
肺尖は鎖骨より2〜3cm上方に達する
✓ 5. 正しい
右主気管支は左主気管支よりも短い。
右は左より太く短く分岐角が急峻で誤嚥物が入りやすい
ポイント
  • 右主気管支は太く短く急峻=誤嚥は右へ
  • 肺の栄養血管=気管支動脈、機能血管=肺動脈・肺静脈
  • 細気管支より末梢に軟骨はない
  • 肺尖は鎖骨より上方
比較表
左右主気管支の比較
項目右主気管支左主気管支
太さ太い細い
長さ短い長い
分岐角急峻(垂直に近い)緩やか(水平に近い)
誤嚥物入りやすい入りにくい
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