学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP52P097

理由で解く 理学療法士

QP52P097 臨床医学大要

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午後 問97
問題
疾患と病変の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 Lewy小体型認知症 ― 白質の病変
2 Alzheimer型認知症 ― アミロイドの沈着
3 血管性認知症 ― 黒質の神経細胞脱落
4 大脳皮質基底核変性症 ― 運動ニューロン病変
5 前頭側頭型認知症 ― 大脳皮質の腫大神経細胞
解答
正解2(Alzheimer型認知症 ― アミロイドの沈着)
解説

Alzheimer型認知症の病理はアミロイドβの沈着(老人斑)とタウ蛋白による神経原線維変化。他は病変の組合せが誤り。

Alzheimer型認知症の中核病理は、アミロイドβ蛋白の細胞外沈着(老人斑)と過リン酸化タウによる神経原線維変化であり、『アミロイドの沈着』の組合せが正しい。Lewy小体型認知症はαシヌクレインを主成分とするLewy小体が大脳皮質・脳幹に出現する疾患で白質病変が本態ではない。血管性認知症は脳血管障害(梗塞・出血)が原因で黒質脱落はParkinson病の所見。大脳皮質基底核変性症は皮質・基底核のタウオパチーで運動ニューロン病変が本態ではない。前頭側頭型認知症(Pick病)では膨大神経細胞(Pick細胞)がみられるが『大脳皮質の腫大神経細胞』を第一に規定する病変とは言い難く、標準的組合せとして正答はAlzheimer型とアミロイドである。

✗ 1. 誤り
Lewy小体型認知症 ― 白質の病変
本態はαシヌクレインのLewy小体沈着
✓ 2. 正しい
Alzheimer型認知症 ― アミロイドの沈着
老人斑=アミロイドβ沈着が中核病理
✗ 3. 誤り
血管性認知症 ― 黒質の神経細胞脱落
黒質脱落はParkinson病。血管性は脳血管障害
✗ 4. 誤り
大脳皮質基底核変性症 ― 運動ニューロン病変
皮質基底核のタウオパチー
✗ 5. 誤り
前頭側頭型認知症 ― 大脳皮質の腫大神経細胞
標準的な規定病変の組合せとして不適
ポイント
  • Alzheimer=アミロイドβ(老人斑)+タウ(神経原線維変化)
  • Lewy小体=αシヌクレイン
  • 黒質脱落=Parkinson病
比較表
変性疾患と特徴的病変
疾患特徴的病変
Alzheimer型認知症アミロイドβ沈着・神経原線維変化
Lewy小体型認知症αシヌクレイン(Lewy小体)
血管性認知症脳梗塞・脳出血
Parkinson病黒質神経細胞脱落
前頭側頭型認知症前頭・側頭葉萎縮、Pick細胞
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