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理由で解く 理学療法士

QP52P049 理学療法治療学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午後 問49
問題
胸髄損傷者の褥瘡予防で正しいのはどれか。
選択肢
1 30度側臥位にする。
2 体位変換は6時間ごとに行う。
3 褥瘡の好発部位に円座を用いる。
4 ベッドアップは80度以上にする。
5 褥瘡の好発部位をマッサージする。
解答
正解1(30度側臥位にする。)
解説

30度側臥位は骨突出部(大転子・仙骨)への圧を分散し殿部の筋肉で体重を支えるため褥瘡予防に有効。体位変換は概ね2時間ごと、円座・強いマッサージは禁忌。

脊髄損傷者は感覚・運動麻痺により除圧行動がとれず褥瘡リスクが高い。30度側臥位は、仙骨や大転子などの骨突出部を直接圧迫せず、殿部の軟部組織(筋)で体重を支えることで局所圧を分散でき、褥瘡予防に有効である。体位変換は原則2時間ごと(体圧分散マットレス使用時はより延長可)に行う。円座はドーナツ状に接触部の血流を阻害し、かえって褥瘡を助長するため用いない。ベッドを高角度(80度以上)に上げると仙骨部にずれ応力が加わり危険。発赤部・好発部位のマッサージは組織損傷を助長するため行わない。よって正しいのは30度側臥位。

✓ 1. 正しい
30度側臥位にする。
骨突出部を避け殿筋で支え圧を分散、褥瘡予防に有効
✗ 2. 誤り
体位変換は6時間ごとに行う。
間隔が長すぎる。原則2時間ごと
✗ 3. 誤り
褥瘡の好発部位に円座を用いる。
接触部周囲の血流を阻害し褥瘡を助長
✗ 4. 誤り
ベッドアップは80度以上にする。
仙骨部にずれ応力が加わり危険
✗ 5. 誤り
褥瘡の好発部位をマッサージする。
発赤・脆弱組織を損傷し悪化させる
ポイント
  • 30度側臥位で骨突出部の圧を分散
  • 体位変換は原則2時間ごと
  • 円座・高角度ギャッチアップ・発赤部マッサージは禁忌
比較表
褥瘡予防の可否
方法適否
30度側臥位適(骨突出部の除圧)
2時間ごとの体位変換
円座不適(血流阻害)
高角度ベッドアップ不適(ずれ応力)
好発部位のマッサージ不適(組織損傷)
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