学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 実地 / QP52P011

理由で解く 理学療法士

QP52P011 理学療法評価学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午後 問11
問題
Down症候群で乳児期前半にみられる特徴的な姿勢はどれか。
図
選択肢
1 1
2 2
3 3
4 4
5 5
解答
正解2(2)
解説

Down症候群乳児期前半の特徴は筋緊張低下による背臥位の蛙状肢位(四肢が外転・屈曲して開排する肢位)。

Down症候群の乳児は筋緊張低下(低緊張・floppy infant)が最も特徴的で、乳児期前半の背臥位では四肢が重力に抗しきれず外転・屈曲位で開排する。すなわち両上肢は肩外転・肘屈曲で拳を頭側に挙げ(candlestick/W肢位)、両下肢は股関節が外転・外旋し膝を屈曲して開く『蛙状肢位(frog-leg posture)』を示す。図2はこの全四肢が外転・屈曲して開排した低緊張姿勢を描いており、正答は2。図1は四肢を伸展した背臥位、図3は頭を回し上肢を屈曲した側臥位(ATNR様)、図4は両手で足をつかむ抗重力的な正常発達の姿勢、図5は腹臥位で前腕支持する正常発達の姿勢であり、いずれも低緊張を示す蛙状肢位ではない。

✗ 1. 誤り
1
四肢を伸ばした背臥位で股・肘の屈曲や開排が乏しく、低緊張の蛙状肢位ではない
✓ 2. 正しい
2
蛙状肢位(frog-leg posture):背臥位で両上肢は肩外転・肘屈曲で頭側へ挙がり、両下肢は股関節外転・外旋・膝屈曲で開排する、筋緊張低下(floppy infant)を反映したDown症候群乳児期前半の特徴的姿勢
✗ 3. 誤り
3
頭を一側に回し顔側の上肢を屈曲した非対称姿勢で、低緊張の蛙状肢位ではない
✗ 4. 誤り
4
背臥位で股・膝を屈曲し両手で足をつかむ、重力に抗した正常発達の姿勢で低緊張とは逆
✗ 5. 誤り
5
うつ伏せで頭を挙げ前腕で体を支える正常発達の姿勢
ポイント
  • Down症候群の中核は全身性筋緊張低下(hypotonia)
  • 乳児期前半は蛙肢位など関節が大きく開いた低緊張肢位
  • 関節弛緩・抗重力活動の遅れで運動発達が遅延
比較表
Down症候群の運動発達上の特徴
項目特徴
筋緊張全身性に低下(hypotonia)
関節弛緩性・可動域過大
乳児期の姿勢蛙肢位、四肢が広く開いた低緊張肢位
運動発達定頸・座位・歩行の獲得が全般に遅延
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