学習トップ理由で解く 理学療法士第10章 ▸ 一般 / QP52A027

理由で解く 理学療法士

QP52A027 基礎理学療法学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午前 問27
問題
延髄の障害でみられやすい症状はどれか。
選択肢
1 兎眼
2 眼瞼下垂
3 共同偏視
4 舌の運動障害
5 対光反射の障害
解答
正解4(舌の運動障害)
解説

延髄には舌下神経(Ⅻ)・舌咽(Ⅸ)・迷走(Ⅹ)神経核がある。舌の運動障害・嚥下障害・構音障害が特徴。

脳神経核の局在を手掛かりに判断する。延髄には舌下神経核(Ⅻ)、疑核(Ⅸ・Ⅹ)などがあり、障害されると舌の運動障害(偏位・萎縮)、嚥下障害、構音障害(球麻痺)を生じる。一方、顔面神経(Ⅶ)は橋、動眼神経(Ⅲ)は中脳に核があり、それぞれ兎眼や眼瞼下垂・対光反射障害の原因となる。したがって延髄障害で生じやすいのは舌の運動障害で選択肢4が正しい。

✗ 1. 誤り
兎眼
兎眼は顔面神経(Ⅶ、橋)麻痺による閉眼不全
✗ 2. 誤り
眼瞼下垂
眼瞼下垂は動眼神経(Ⅲ、中脳)または交感神経障害による
✗ 3. 誤り
共同偏視
共同偏視は大脳(前頭眼野)や橋の障害でみられ、延髄が主座ではない
✓ 4. 正しい
舌の運動障害
舌の運動障害は舌下神経(Ⅻ、延髄)障害の特徴=延髄病変で生じやすい
✗ 5. 誤り
対光反射の障害
対光反射の障害は動眼神経・中脳(視蓋前域)の障害による
ポイント
  • 延髄=舌下神経(Ⅻ)・疑核(Ⅸ/Ⅹ)→舌運動・嚥下・構音障害
  • 橋=顔面神経(Ⅶ)→兎眼
  • 中脳=動眼神経(Ⅲ)→眼瞼下垂・対光反射障害
比較表
脳幹レベルと脳神経・症状
部位主な脳神経核代表症状
中脳動眼(Ⅲ)眼瞼下垂・対光反射障害
顔面(Ⅶ)・外転(Ⅵ)兎眼・顔面麻痺
延髄舌下(Ⅻ)・舌咽(Ⅸ)・迷走(Ⅹ)舌運動障害・嚥下/構音障害
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