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理由で解く 看護師国試

Q115P058 老年看護学

出典:第115回看護師国家試験(2026)午後 問58
問題
Aさん(70歳、男性)は1人で暮らしており、日常生活動作〈ADL〉は自立している。高血圧症で内服治療をしている。受診時にAさんから「最近、昼間に眠くなって、夜よく眠れない。どうしたらよいか」と看護師に相談があった。Aさんの1日の過ごし方を図に示す。Aさんへの看護師の説明で適切なのはどれか。
図
選択肢
1 午前中に散歩を取り入れる。
2 昼食後に入浴する。
3 午睡の時間を延ばす。
4 夕食後は水分を摂らない。
解答
正解1(午前中に散歩を取り入れる。)
解説

図は運動のない座位・テレビ中心の生活を示しており、午前の散歩で日中の活動量と日光曝露を増やすことが昼間の眠気と夜間不眠の改善につながる。

図は24時間を時計状に示した生活時間円グラフで、Aさんの1日は起床後の新聞・朝食を除けば『テレビを観る』が大半を占め、掃除(週1回)以外に身体活動がなく、運動・散歩・外出の区分は全く描かれていない。加えて午後に30分の午睡があり、夜間睡眠中に中途覚醒(トイレ)が3回みられる座位中心・低活動の生活が読み取れる。日中の活動量と日光曝露が不足すると概日リズムが弱まり、昼間の眠気と夜間の不眠を生じやすい。したがって午前中に散歩を取り入れて日中の活動量と光曝露を増やす助言(選択肢1)が最も適切。午睡延長(3)は夜間睡眠を一層妨げ、入浴時刻の変更(2)や水分制限(4)は主因への対処にならず、水分制限は高齢・高血圧例では有害となりうる。

✓ 1. 正しい
午前中に散歩を取り入れる。
図の1日は起床後から就寝までほぼ『テレビを観る』中心で、午前(6:00〜12:00)も掃除以外に身体活動がなく、運動・外出の区分が皆無。午前の散歩で日中の活動量と日光曝露を増やせば、昼間の眠気と夜間の不眠がともに改善する
✗ 2. 誤り
昼食後に入浴する。
図の入浴はもともと就寝前(夜)に配置されており、入浴時刻を昼食後へ動かしても日中の眠気・夜間不眠の主因(日中の活動量不足)には対処できない
✗ 3. 誤り
午睡の時間を延ばす。
図では午後に『午睡(30分)』がある。これを延ばすと夜間睡眠がさらに浅く・短くなり、昼夜のリズムが乱れて訴えが悪化する
✗ 4. 誤り
夕食後は水分を摂らない。
図には夜間の『中途覚醒(トイレ)』が3回あるが、高血圧治療中の高齢者への安易な水分制限は脱水・血栓リスクを高め不適切
ポイント
  • 日中の活動量アップと日光曝露で概日リズムを調整
  • 午睡は短時間(30分以内・午後早め)にとどめる
  • 高齢者の過度な水分制限は脱水リスク
比較表
高齢者の睡眠を整える生活指導
時間帯望ましい行動
午前散歩など活動・日光を浴びる
日中午睡は短時間にとどめる
就寝前ぬるめの入浴・カフェイン/過度の飲酒を避ける
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