学習トップ理由で解く 看護師国試第5章 ▸ 一般 / Q115A049

理由で解く 看護師国試

Q115A049 成人看護学

出典:第115回看護師国家試験(2026)午前 問49
問題
慢性疾患がある成人のアドヒアランスを高める要因はどれか。
選択肢
1 自覚症状がない。
2 治療費が高額である。
3 療養方法が複雑である。
4 療養方法の利益と害が分かる。
解答
正解4(療養方法の利益と害が分かる。)
解説

アドヒアランスは患者が治療方針の決定に参加し納得して主体的に取り組むこと。療養の利益と害を理解し納得できることが継続の原動力になる。

アドヒアランスとは、患者自身が治療方針の決定に参加し、その内容を理解・納得したうえで主体的に療養行動を継続することをいう(医療者の指示に患者を従わせるコンプライアンスからの発展概念)。療養方法の利益(症状や合併症の抑制など)と害(副作用や負担)を患者が理解し、納得して選択できることは、主体的な取り組みを支える中心的な要因である。逆に、自覚症状の欠如は治療の必要性を実感しにくくし、高額な治療費や複雑な療養方法は負担となって継続を妨げる要因となる。

✗ 1. 誤り
自覚症状がない。
症状がないと治療の必要性を実感しにくく、服薬や生活管理の中断につながりやすい。アドヒアランスを下げる要因
✗ 2. 誤り
治療費が高額である。
経済的負担は治療の中断・受診控えの大きな要因であり、アドヒアランスを下げる
✗ 3. 誤り
療養方法が複雑である。
服薬回数が多い・手技が煩雑などの複雑さは継続の障壁となる。療養法は単純であるほど継続しやすい
✓ 4. 正しい
療養方法の利益と害が分かる。
利益と害を理解・納得して自己決定に参加できることは、主体的な療養継続すなわちアドヒアランス向上の要因となる
ポイント
  • アドヒアランス=患者が決定に参加し、納得して主体的に療養を続けること
  • 高める要因:治療の利益と害の理解、療養法の単純さ、医療者との良好な関係、社会的支援
  • 下げる要因:自覚症状の欠如、経済的負担、複雑な療養法、副作用
比較表
コンプライアンスとアドヒアランスの違い
概念内容
コンプライアンス医療者の指示に患者が従うこと(医療者主体)
アドヒアランス患者が治療方針の決定に参加し、納得して主体的に実行・継続すること(患者主体)
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