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理由で解く 看護師国試

Q114A042 基礎看護学

出典:第114回看護師国家試験(2025)午前 問42
問題
上部消化管内視鏡検査で適切なのはどれか。
選択肢
1 検査前日の就寝前に緩下薬を内服する。
2 検査の12時間前から禁食とする。
3 検査時の体位は右側臥位とする。
4 終了直後から飲食は可能である。
解答
正解2(検査の12時間前から禁食とする。)
解説

上部消化管内視鏡検査は胃内を空にするため前日夜から(およそ12時間前から)禁食とし、体位は左側臥位、検査後は咽頭麻酔の効果が消失するまで飲食を控える。

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)では、胃内に食物が残っていると観察の妨げや嘔吐・誤嚥の原因になるため、前日の夕食後から検査まで(おおむね12時間前から)禁食とする(水分は検査数時間前まで少量可の施設が多い)。検査は左側臥位で行い、これは内視鏡の解剖学的な挿入・観察に適し、唾液や分泌物を口腔外へ流出させやすいためである。検査前の咽頭麻酔により嚥下反射が抑制されているため、終了後1〜2時間程度は飲食を控え、水を少量飲んでむせがないことを確認してから再開する。緩下薬による前処置は大腸内視鏡など下部消化管検査の準備であり、上部消化管検査には不要である。

✗ 1. 誤り
検査前日の就寝前に緩下薬を内服する。
緩下薬による腸管の前処置が必要なのは下部消化管(大腸)内視鏡検査。上部消化管検査では不要
✓ 2. 正しい
検査の12時間前から禁食とする。
胃内容物を空にして観察を確実にし嘔吐・誤嚥を防ぐため、前日夕食後〜検査まで約12時間の禁食は適切
✗ 3. 誤り
検査時の体位は右側臥位とする。
検査時の体位は左側臥位。分泌物の流出や胃内観察に適する
✗ 4. 誤り
終了直後から飲食は可能である。
咽頭麻酔で嚥下反射が抑制されており、直後の飲食は誤嚥の危険がある。1〜2時間後に飲水テストをしてから再開する
ポイント
  • 上部消化管内視鏡=前日夜から禁食(約12時間)、左側臥位
  • 検査後は咽頭麻酔が切れるまで(1〜2時間)飲食禁止
  • 緩下薬・腸管洗浄は下部消化管内視鏡の前処置
比較表
上部と下部の消化管内視鏡検査の比較
項目上部消化管内視鏡下部消化管内視鏡
前処置前日夜から禁食(咽頭麻酔)緩下薬・腸管洗浄液で腸管を空にする
検査時体位左側臥位左側臥位(開始時)
検査後咽頭麻酔消失後に飲食再開腹部膨満・出血等の観察
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