学習トップ / 理由で解く 看護師国試 / 第11章 ▸ 状況設定 / Q113A120
理由で解く 看護師国試
入院を契機とした昼夜逆転・夕方の不穏(せん妄・夕暮れ症候群様の症状)には、日中の覚醒を促して睡眠・覚醒リズムを整える非薬物的対応が基本である。
Bさんの「日中は傾眠、夕方から落ち着かず大声・帰宅欲求」という症状は、入院前にはなかったことから、被災と入院という急激な環境変化を誘因として高齢者に生じたせん妄(夜間せん妄・夕暮れ症候群様の状態)と考えられる。対応の基本は誘因の除去と生活リズムの回復であり、日中の覚醒を促し光や活動の刺激を取り入れて昼夜のリズムを整えることが症状の軽減につながる。適度な交流はむしろ良い刺激になるため制限は逆効果であり、身体的問題のない入院の延長は環境変化の遷延とせん妄の悪化を招く。まず環境調整で対応すべきで、直ちに精神科受診が必要な状態ではない。
| 項目 | せん妄 | 認知症 |
|---|---|---|
| 発症 | 急激(数時間〜数日) | 緩徐(数か月〜年単位) |
| 経過 | 一過性・日内変動あり(夕方〜夜に悪化) | 進行性・変動は少ない |
| 誘因 | 環境変化・身体疾患・薬剤など | 脳の器質的変化 |
| 可逆性 | 誘因除去で回復しうる | 原則不可逆 |
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