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理由で解く 看護師国試

Q113A080 疾病の成り立ちと回復の促進

出典:第113回看護師国家試験(2024)午前 問80
問題
甲状腺クリーゼについて正しいのはどれか。
選択肢
1 低体温となる。
2 致死率は2%以下である。
3 誘因として感染症が多い。
4 初期症状として徐脈を認める。
5 甲状腺ホルモンの欠乏症である。
解答
正解3(誘因として感染症が多い。)
解説

甲状腺クリーゼは甲状腺機能亢進症(甲状腺ホルモン過剰)が誘因で急激に悪化した致死的病態で、感染症が最も多い誘因である。

甲状腺クリーゼは、コントロール不良の甲状腺機能亢進症(多くはBasedow病)に感染症・手術・外傷・治療中断などの誘因が加わって発症する内分泌救急である。甲状腺ホルモンの過剰作用により高熱・頻脈(頻脈性不整脈)・発汗・意識障害・心不全・消化器症状などをきたし、致死率は10%以上と高い。誘因としては感染症が最も頻度が高い。

✗ 1. 誤り
低体温となる。
ホルモン過剰による代謝亢進で38℃以上の高熱をきたす
✗ 2. 誤り
致死率は2%以下である。
適切治療下でも10%以上と高く重篤
✓ 3. 正しい
誘因として感染症が多い。
最も頻度の高い誘因が感染症である
✗ 4. 誤り
初期症状として徐脈を認める。
頻脈・頻脈性不整脈(心房細動等)を認める
✗ 5. 誤り
甲状腺ホルモンの欠乏症である。
ホルモン過剰による病態で欠乏症は粘液水腫性昏睡
ポイント
  • 甲状腺クリーゼ=甲状腺ホルモン過剰による致死的病態
  • 誘因は感染症が最多(手術・外傷・治療中断など)
  • 高熱・頻脈・意識障害・心不全・消化器症状
  • 致死率が高い内分泌救急
比較表
甲状腺クリーゼと粘液水腫性昏睡の対比
項目甲状腺クリーゼ粘液水腫性昏睡
ホルモン過剰(亢進症)欠乏(低下症)
体温高熱低体温
脈拍頻脈徐脈
主な誘因感染症・手術・治療中断寒冷・感染・鎮静薬
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