学習トップ理由で解く 看護師国試第8章 ▸ 一般 / Q112A052

理由で解く 看護師国試

Q112A052 母性看護学

出典:第112回看護師国家試験(2023)午前 問52
問題
広汎子宮全摘出術を受けた患者への退院後の生活に関する説明で正しいのはどれか。
選択肢
1 「術後2週から性交は可能です」
2 「定期的に排尿を試みてください」
3 「調理のときは手袋をしてください」
4 「退院当日から浴槽の湯に浸かることができます」
解答
正解2(「定期的に排尿を試みてください」)
解説

広汎子宮全摘出術では骨盤内の自律神経損傷で膀胱機能障害(尿意低下・排尿困難)を来すため、時間を決めて定期的に排尿する指導が必要。

広汎子宮全摘出術は子宮周囲組織を広く切除するため、膀胱を支配する骨盤内自律神経が損傷され、尿意の低下や排尿困難・残尿など膀胱機能障害を生じやすい。尿意がなくても時間を決めて定期的に排尿を試みることで残尿や尿路感染、膀胱の過伸展を防ぐ。したがって「定期的に排尿を試みてください」が正しい。性交再開は創部治癒後(一般に術後4〜6週以降で医師の許可を要する)、入浴は創部・感染の観点から通常シャワー浴から開始し、手袋着用の必要性はない。

✗ 1. 誤り
「術後2週から性交は可能です」
創部・腟断端の治癒に時間を要し、通常は医師の許可を得て術後1か月以降。2週は早すぎる
✓ 2. 正しい
「定期的に排尿を試みてください」
自律神経損傷による膀胱機能障害に対し、時間排尿で残尿・感染を予防する
✗ 3. 誤り
「調理のときは手袋をしてください」
術式と関連せず、日常の調理で手袋を要する根拠はない
✗ 4. 誤り
「退院当日から浴槽の湯に浸かることができます」
創部治癒・感染予防の観点で当面はシャワー浴とし、湯船は医師の許可後
ポイント
  • 広汎子宮全摘出術→骨盤内自律神経損傷→膀胱機能障害
  • 尿意低下・排尿困難・残尿に対し定期的(時間)排尿
  • リンパ節郭清後は下肢リンパ浮腫にも注意
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