
この図の解説
この図は、全身に散在する7つの典型的な内分泌器官(下垂体・松果体・甲状腺・上皮小体・副腎・膵臓・性腺)と、それぞれが分泌するホルモンを一望できる。まず注目したいのは右上の凡例による色分けで、青=神経組織由来、黄=上皮組織由来、ピンク=間葉組織由来と、発生起源で3群に整理されている点である。下垂体後葉・松果体・副腎髄質が青(神経由来)、下垂体前葉・甲状腺・上皮小体・膵島が黄(上皮由来)、副腎皮質・卵巣・精巣がピンク(間葉由来)にまとまる。内分泌腺は導管をもたず、ホルモンを毛細血管に放出して血流で標的細胞へ運ぶ点が外分泌腺と異なる。同じ器官でも下垂体(前葉=上皮/後葉=神経)や副腎(皮質=間葉/髄質=神経)のように、由来の異なる組織が癒合してできたものがある点を、色の違いから読み取ってほしい。
学習の要点
- 典型的な内分泌腺は7つ(下垂体・松果体・甲状腺・上皮小体・副腎・膵臓・卵巣または精巣)。いずれも導管をもたず、ホルモンを血流に放出して標的細胞に作用する。
- 覚え方のコツ:図の色で発生起源を整理する。青=神経由来(下垂体後葉・松果体・副腎髄質)、黄=上皮由来(下垂体前葉・甲状腺・上皮小体・膵島)、ピンク=間葉由来(副腎皮質・卵巣・精巣)。
- 関連知識:下垂体(前葉=腺性/後葉=神経性)と副腎(皮質/髄質)は、由来の異なる2つの組織が癒合してできた器官である。
- よくある間違い:甲状腺の傍濾胞細胞が出すカルシトニン(血中カルシウム低下)と、上皮小体が出すパラソルモン(血中カルシウム上昇)を取り違えやすい。作用は正反対。
- 臨床応用:後葉ホルモンのオキシトシンは子宮平滑筋を収縮させ、陣痛促進剤として用いられる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
副腎髄質の( )細胞は索状に並び、アドレナリンとノルアドレナリンを分泌する。( )に入る語を答えよ。
答えを見る
答え: クロム親性
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。