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理由で解く 看護師国試

Q111A077 人体の構造と機能

出典:第111回看護師国家試験(2022)午前 問77
問題
脳の外側面を左右から見た模式図を示す。右利きの健常成人のBroca〈ブローカ〉の運動性言語中枢はどれか。
図
選択肢
1 1
2 2
3 3
4 4
5 5
解答
正解4(4)
解説

右利きでは左半球が言語優位で、ブローカの運動性言語中枢は左前頭葉の下前頭回(中心前回の前方)にあり、図では④が該当する。

右利きの健常成人では左半球が言語優位半球であり、ブローカの運動性言語中枢は左前頭葉の下前頭回(弁蓋部・三角部、中心前回の前方で外側溝の上方)に位置する。本図では右側の図が「左」半球で、前頭葉は図の左側にある。④はその左半球の下前頭部にある小さな網掛け領域を指しており、ブローカの運動性言語中枢に一致する(正答)。⑤は同じ左半球でも外側溝後方の側頭・頭頂部を指し、これはウェルニッケの感覚性(受容性)言語中枢であって運動性ではない。①・②は右半球(非優位半球)にある⑤・④の鏡像領域であり、③は左右両側の上前頭部を指す両側性の領域で、いずれも右利きの運動性言語中枢には該当しない。

✗ 1. 誤り
1
外側溝後方の大きな網掛けで⑤の鏡像だが、言語優位でない右半球側であり運動性言語中枢ではない
✗ 2. 誤り
2
④の鏡像位置だが非優位半球(右)側のためブローカ野ではない
✗ 3. 誤り
3
引き出し線が左右両側へ伸び両側性に示されており、片側に側性化する言語中枢とは合わない
✓ 4. 正しい
4
④ 左半球の下前頭部(中心前回の前方・外側溝の上方)=ブローカの運動性言語中枢:右利きでは左半球が言語優位のため正しい
✗ 5. 誤り
5
⑤ 左半球の側頭・頭頂部(外側溝後方)=ウェルニッケの感覚性言語中枢:言語中枢ではあるが感覚性であり運動性言語中枢ではない
ポイント
  • ブローカ中枢=前頭葉・下前頭回後部(運動性言語)
  • 右利きの優位半球は左半球で言語中枢も左
  • ウェルニッケ中枢=側頭葉後上部(感覚性言語)
比較表
言語中枢の比較
中枢部位障害時の失語
ブローカ中枢(運動性)前頭葉・下前頭回後部話せないが理解は可(運動性失語)
ウェルニッケ中枢(感覚性)側頭葉・上側頭回後部流暢に話すが理解不良(感覚性失語)
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