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理由で解く 看護師国試

Q110P026 小児看護学

出典:第110回看護師国家試験(2021)午後 問26
問題
生後から20歳になるまでの器官の発育発達を示した曲線(Scammon〈スカモン〉の発育発達曲線)を図に示す。胸腺の成長を示すのはどれか。
図
選択肢
1 1
2 2
3 3
4 4
解答
正解1(1)
解説

胸腺はリンパ組織であり、学童期にピーク(約190%)をつくり以後退縮するリンパ型(①)の発育を示す。

スカモンの発育発達曲線は、器官の発育パターンを一般型・神経型・リンパ型・生殖型の4型に分類する。図中①は幼児期から学童期に急速に発育し、12歳前後で成人(20歳)の約1.9倍(約188%)というピークに達したのち、思春期以降に退縮して100%へ戻る山型を示している。この「早期に過剰発育し以後退縮する」パターンがリンパ型であり、胸腺・リンパ節・扁桃などのリンパ組織がこれに当たる。胸腺はリンパ球(T細胞)を成熟させる一次リンパ器官で、小児期に最大となり思春期以降は脂肪組織に置換されて縮小する。よって胸腺の発育を示すのは①である。②は乳幼児期に急伸し早期に100%へ達する神経型(脳・脊髄)、③はS字状に漸増する一般型(全身・骨格・筋・内臓)、④は思春期以降に急伸する生殖型(生殖器)で、いずれも胸腺の発育パターンには該当しない。

✓ 1. 正しい
1
リンパ型(実線):12歳前後で約188%のピークをつくり以後低下する山型。胸腺はリンパ組織であり、この型に一致する
✗ 2. 誤り
2
神経型(鎖線):乳幼児期に急伸し8〜10歳で約100%に達しほぼ横ばい。脳・脊髄など神経系の発育で、胸腺ではない
✗ 3. 誤り
3
一般型(破線):S字状に漸増し20歳で100%に達する。全身・骨格・筋・内臓の発育で、胸腺ではない
✗ 4. 誤り
4
生殖型(点鎖線):思春期まで低値で以後急伸する。生殖器の発育で、胸腺ではない
ポイント
  • 胸腺=リンパ型
  • リンパ型は思春期に約200%へ急増し後に退縮
  • 神経型は乳幼児期に早く成熟、生殖型は思春期に急伸
比較表
スキャモンの発育4型
代表器官発育の特徴
リンパ型胸腺・扁桃・リンパ節思春期に約200%へ急増後に退縮
神経型脳・脊髄・頭囲乳幼児期に急速、4〜6歳でほぼ完成
一般型身長体重・筋骨格・内臓乳児期と思春期に伸びるS字型
生殖型生殖器思春期に急激に発育
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