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理由で解く 看護師国試

Q110P013 人体の構造と機能

出典:第110回看護師国家試験(2021)午後 問13
問題
体温低下を引き起こすのはどれか。
選択肢
1 カテコラミンの分泌亢進
2 甲状腺ホルモンの分泌低下
3 副甲状腺ホルモン〈PTH〉の分泌低下
4 副腎皮質刺激ホルモン〈ACTH〉の分泌亢進
解答
正解2(甲状腺ホルモンの分泌低下)
解説

甲状腺ホルモンは全身の基礎代謝と熱産生を高めるため、その分泌低下は代謝低下による体温低下を招く。

甲状腺ホルモン(T3・T4)は全身の細胞代謝を促進し、熱産生を高める作用をもつ。したがって分泌が低下すると基礎代謝が低下し、熱産生が減って体温低下(低体温)をきたす。甲状腺機能低下症で寒がり・低体温がみられるのはこのためである。他方、カテコラミンやACTH(→コルチゾール)の分泌亢進は代謝・熱産生を高める方向に働き、体温を上げる。副甲状腺ホルモンはカルシウム・リン代謝の調節ホルモンで体温調節には直接関与しない。

✗ 1. 誤り
カテコラミンの分泌亢進
代謝亢進・熱産生増加で体温を上げる方向
✓ 2. 正しい
甲状腺ホルモンの分泌低下
基礎代謝と熱産生が低下し体温低下を招く
✗ 3. 誤り
副甲状腺ホルモン〈PTH〉の分泌低下
カルシウム・リン代謝に関与し体温調節には直接影響しない
✗ 4. 誤り
副腎皮質刺激ホルモン〈ACTH〉の分泌亢進
副腎皮質刺激ホルモン〈ACTH〉の分泌亢進:コルチゾール増加を介し代謝を高め体温を下げない
ポイント
  • 甲状腺ホルモン低下→基礎代謝低下→体温低下(低体温・寒がり)
  • カテコラミン・甲状腺ホルモン・コルチゾールは熱産生を高める
比較表
各ホルモンの体温・代謝への作用
ホルモン主な作用体温への影響
甲状腺ホルモン低下基礎代謝・熱産生低下低下
カテコラミン亢進代謝亢進・熱産生増加上昇
副甲状腺ホルモン〈PTH〉Ca・リン代謝調節直接影響なし
ACTH亢進(→コルチゾール)代謝・糖新生促進上昇方向
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