学習トップ理由で解く 看護師国試第7章 ▸ 一般 / Q110A054

理由で解く 看護師国試

Q110A054 小児看護学

出典:第110回看護師国家試験(2021)午前 問54
問題
Aちゃん(11歳、女児)は、5日前から両側の眼瞼浮腫と急な体重増加があり、尿量が少ないため来院した。高度の蛋白尿もみられたため入院し、ネフローゼ症候群と診断されステロイド治療の方針となった。現時点でのAちゃんへの看護で適切なのはどれか。
選択肢
1 水分摂取を促す。
2 病院内を散歩して良いと伝える。
3 糖分の摂取制限があることを伝える。
4 一時的に満月様顔貌になることを説明する。
解答
正解4(一時的に満月様顔貌になることを説明する。)
解説

ステロイド治療では副作用として一時的に満月様顔貌(ムーンフェイス)が生じることを、学童期のAちゃんにあらかじめ説明し不安を和らげる。

Aちゃんは高度蛋白尿・浮腫・乏尿を呈するネフローゼ症候群で、副腎皮質ステロイドが治療の中心となる。ステロイドの副作用として満月様顔貌(ムーンフェイス)や食欲亢進、易感染などが生じるが、満月様顔貌は治療終了後に改善する一時的なものである。ボディイメージを気にする学童期のAちゃんに、あらかじめ「一時的で治療後に戻る」ことを説明し不安を軽減することが適切。浮腫・乏尿があるため水分は制限、活動は安静が基本、食事制限は塩分制限(糖分ではない)が中心である。

✗ 1. 誤り
水分摂取を促す。
浮腫・乏尿があり水分は制限が必要で、促すのは不適切
✗ 2. 誤り
病院内を散歩して良いと伝える。
浮腫・活動期には安静が基本で、無制限の活動は不適切
✗ 3. 誤り
糖分の摂取制限があることを伝える。
ネフローゼの食事療法は塩分制限が中心で、糖分制限ではない
✓ 4. 正しい
一時的に満月様顔貌になることを説明する。
ステロイドの副作用で治療後に戻る一時的変化。事前説明で不安軽減につながる
ポイント
  • ネフローゼ=高度蛋白尿・低蛋白血症・浮腫・脂質異常
  • 治療の中心は副腎皮質ステロイド
  • ステロイド副作用の満月様顔貌は一時的で治療後に改善
  • 急性期は塩分・水分制限と安静
比較表
小児ネフローゼ急性期の看護のポイント
項目対応
水分・塩分浮腫・乏尿があり制限する
安静浮腫・活動期は安静を保つ
ステロイド副作用満月様顔貌・食欲亢進・易感染に注意、感染予防
心理的支援ボディイメージ変化は一時的と説明し不安軽減
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