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理由で解く 看護師国試

Q109P091 成人看護学

出典:第109回看護師国家試験(2020)午後 問91
問題
Aさん(35歳、女性)は、昨年結婚し、夫(50歳)と2人暮らし。最近2か月で5kgの体重減少、首の違和感と息苦しさ、心悸亢進、不眠のため内科を受診した。触診で甲状腺の腫脹、超音波検査で甲状腺内に数か所の石灰化が認められたため、甲状腺腫瘍の疑いで大学病院に紹介された。嗜好品:飲酒はビール700ml/日を週5日趣味:ジョギングとヨガ
Aさんの甲状腺腫瘍の確定診断に必要な検査はどれか。
選択肢
1 血中サイログロブリン値検査
2 頸部エックス線撮影
3 穿刺吸引細胞診
4 頸部CT
解答
正解3(穿刺吸引細胞診)
解説

甲状腺腫瘍の良悪性を確定するには、細胞を直接採取して評価する穿刺吸引細胞診が必要である。

甲状腺内に石灰化を伴う腫瘍が疑われる場合、良性か悪性かを確定するには腫瘍の細胞を直接評価する必要がある。穿刺吸引細胞診〈FNA〉は超音波ガイド下に細い針で腫瘍を穿刺して細胞を採取し、悪性度を判定できる確定診断の検査である。血液検査や画像検査は腫瘍の存在や広がりの評価には有用だが、細胞の悪性度そのものは判定できない。

✗ 1. 誤り
血中サイログロブリン値検査
甲状腺の存在や術後の再発マーカーとして用いるが、良悪性の確定診断はできない
✗ 2. 誤り
頸部エックス線撮影
気管の偏位や石灰化の有無はわかるが、腫瘍の質的診断はできない
✓ 3. 正しい
穿刺吸引細胞診
腫瘍細胞を直接採取して良悪性を判定できる確定診断の検査
✗ 4. 誤り
頸部CT
腫瘍の大きさや周囲への進展・リンパ節転移の評価に有用だが、確定診断には至らない
ポイント
  • 甲状腺腫瘍の確定診断=穿刺吸引細胞診〈FNA〉
  • 超音波検査で石灰化などから悪性を疑い、細胞診で確定する
  • CT・エックス線・血液検査は補助的評価にとどまる
比較表
甲状腺腫瘍の検査の役割
検査わかること確定診断
超音波検査腫瘍の性状・石灰化・血流スクリーニング
穿刺吸引細胞診細胞の良悪性確定診断に有用
CT腫瘍の広がり・転移補助的
血中サイログロブリン甲状腺組織量・再発補助的
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