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理由で解く 看護師国試

Q109P081 人体の構造と機能

出典:第109回看護師国家試験(2020)午後 問81
問題
健常な成人において、血液中のグルコース濃度が低下した時に、グルカゴンの働きでグリコゲンを分解してグルコースを生成し、血液中に放出するのはどれか。
選択肢
1 肝臓
2 骨格筋
3 脂肪組織
4 心臓
5 膵臓
解答
正解1(肝臓)
解説

肝臓はグルコース-6-ホスファターゼをもつため、グリコーゲンを分解して生じたグルコースを血中へ放出できる。この過程をグルカゴンが促進する。

血糖が低下すると膵ランゲルハンス島α細胞からグルカゴンが分泌され、肝臓のグリコーゲン分解と糖新生を促進する。肝臓はグルコース-6-ホスファターゼをもつため、グリコーゲン由来のグルコース-6-リン酸を遊離グルコースに変えて血中へ放出できる。一方、骨格筋にもグリコーゲンは蓄えられるが、この酵素を欠くためグルコースを血中へ放出できず、自身のエネルギー源として消費するのみである。したがって血糖維持のためにグルコースを放出するのは肝臓である。

✓ 1. 正しい
肝臓
グルコース-6-ホスファターゼをもち、グリコーゲン分解産物を血中グルコースとして放出する
✗ 2. 誤り
骨格筋
グリコーゲンをもつが同酵素を欠き、血中へグルコースを放出できない
✗ 3. 誤り
脂肪組織
主に脂質を貯蔵する組織で、グリコーゲン分解による血糖放出は担わない
✗ 4. 誤り
心臓
エネルギーとしてグルコースや脂肪酸を消費する側で血糖放出は担わない
✗ 5. 誤り
膵臓
グルカゴンやインスリンを分泌する内分泌器官で、グルコース放出源ではない
ポイント
  • 肝臓はグルコース-6-ホスファターゼをもち血中へグルコースを放出できる
  • 骨格筋は同酵素を欠き血糖放出できない
  • グルカゴンは肝グリコーゲン分解・糖新生を促進する
比較表
グリコーゲンと血糖放出
組織グリコーゲン貯蔵血中への放出
肝臓ありできる(G6Pアーゼあり)
骨格筋ありできない(G6Pアーゼなし)
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