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理由で解く 看護師国試

Q109P070 成人看護学

出典:第109回看護師国家試験(2020)午後 問70
問題
Aさん(55歳、男性)は、妻と2人暮らし。建築士として主にデスクワークの仕事を行っていた。脊髄損傷のため下半身の不完全麻痺となり、リハビリテーション専門の病院へ転院した。電動車椅子を用いて室内の動作は自立できるようになった。退院調整部門の看護師との面接でAさんから「元の職場に戻りたい」と話があった。Aさんの自己決定を支援する看護師の助言で適切なのはどれか。
選択肢
1 「元の職場の仕事を在宅勤務に変更しましょう」
2 「デスクワークなので職場復帰は可能と思います」
3 「職場復帰にあたりAさんが課題と思うことを整理しましょう」
4 「元の職場にこだわらずAさんの障害にあった職場を探しましょう」
解答
正解3(「職場復帰にあたりAさんが課題と思うことを整理しましょう」)
解説

自己決定支援では、看護師が答えを与えるのでなく、本人が自らの課題を整理し主体的に選択できるよう促す。

Aさんは「元の職場に戻りたい」という明確な希望をもっている。自己決定を支援するとは、本人の意思を尊重しつつ、必要な情報整理を助けて本人が主体的に決められるようにすることである。選択肢1・2・4は看護師が方向性を一方的に決めており、本人の意思決定を狭めてしまう。本人が職場復帰にあたっての課題を自ら整理できるよう支援する助言(選択肢3)が、自己決定支援として最も適切である。

✗ 1. 誤り
「元の職場の仕事を在宅勤務に変更しましょう」
本人が希望していない働き方を看護師が誘導しており自己決定を妨げる
✗ 2. 誤り
「デスクワークなので職場復帰は可能と思います」
安易な保証で課題検討を省き、根拠のない見通しを与える
✓ 3. 正しい
「職場復帰にあたりAさんが課題と思うことを整理しましょう」
本人が主体的に問題を明確化し決定できるよう促す
✗ 4. 誤り
「元の職場にこだわらずAさんの障害にあった職場を探しましょう」
本人の「元の職場に戻りたい」という希望を否定する誘導
ポイント
  • 自己決定支援=本人が主体的に選べるよう情報整理を助ける
  • 看護師が結論を先に与えない
  • 本人の意思・価値観を尊重する
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