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理由で解く 看護師国試

Q108A085 人体の構造と機能

出典:第108回看護師国家試験(2019)午前 問85
問題
内臓の痛みを引き起こすのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 虚血
2 氷水の摂取
3 48℃の白湯の摂取
4 平滑筋の過度の収縮
5 内視鏡によるポリープの切除
解答
正解1(虚血)、4(平滑筋の過度の収縮)
解説

内臓痛は虚血・平滑筋の過度の収縮(攣縮)・急激な伸展・炎症などで生じる。切開や温度刺激には比較的鈍感である。

内臓は皮膚とは異なる痛覚特性をもち、虚血、管腔臓器の過度の伸展や平滑筋の攣縮(強い収縮)、炎症、化学的刺激などで痛みが生じる。したがって虚血と平滑筋の過度の収縮が内臓痛を引き起こす。一方、内臓の粘膜は切る・つまむといった機械的損傷や、通常の飲食物程度の温度刺激には鈍感で痛みを生じにくい。そのため氷水や48℃程度の白湯の摂取、内視鏡下のポリープ切除では通常強い痛みを起こさない。

✓ 1. 正しい
虚血
組織の酸素不足で発痛物質が蓄積し内臓痛を引き起こす
✗ 2. 誤り
氷水の摂取
消化管粘膜は温度刺激に鈍感で内臓痛を起こしにくい
✗ 3. 誤り
48℃の白湯の摂取
この程度の温度では内臓粘膜に痛みを生じにくい
✓ 4. 正しい
平滑筋の過度の収縮
管腔臓器の攣縮は疝痛など強い内臓痛を引き起こす
✗ 5. 誤り
内視鏡によるポリープの切除
内臓粘膜は切除などの機械的刺激に鈍感で痛みを生じにくい
ポイント
  • 内臓痛の原因=虚血・伸展・平滑筋攣縮・炎症・化学刺激
  • 内臓は切る・つまむ・温度刺激には鈍感
  • 平滑筋攣縮による痛み=疝痛(仙痛)
  • 内臓痛は局在が不明瞭で関連痛を伴いやすい
比較表
内臓痛と体性痛の特徴
項目内臓痛体性痛
刺激虚血・伸展・攣縮・炎症切開・圧迫・熱・機械的損傷
局在不明瞭・広範明瞭・限局
性質鈍痛・疝痛鋭い痛み
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