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理由で解く 看護師国試

Q108A084 人体の構造と機能

出典:第108回看護師国家試験(2019)午前 問84
問題
アセチルコリンで収縮するのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 心筋
2 排尿筋
3 腓腹筋
4 立毛筋
5 瞳孔散大筋
解答
正解2(排尿筋)、3(腓腹筋)
解説

アセチルコリンは骨格筋(神経筋接合部のニコチン受容体)と副交感支配の平滑筋(ムスカリン受容体)を収縮させる。排尿筋(膀胱平滑筋)と腓腹筋(骨格筋)が該当する。

アセチルコリン〈ACh〉は骨格筋の神経筋接合部(ニコチン受容体)で骨格筋を収縮させ、副交感神経支配の平滑筋(ムスカリン受容体)でも収縮を起こす。腓腹筋は骨格筋なのでAChで収縮し、膀胱壁の排尿筋は副交感神経である骨盤内臓神経の支配を受け、ここから放出されたAChがムスカリン受容体に結合すると収縮し、排尿が進む。一方、心筋ではAChは心拍数・収縮を抑制する。立毛筋と瞳孔散大筋は交感神経支配でノルアドレナリンにより収縮するため、AChでは収縮しない。

✗ 1. 誤り
心筋
AChは洞結節・心筋に抑制的に働き心拍を遅らせるため収縮させない
✓ 2. 正しい
排尿筋
骨盤内臓神経〈副交感神経〉の支配を受ける平滑筋で、ムスカリン受容体を介して収縮する
✓ 3. 正しい
腓腹筋
骨格筋で、運動神経の終末から放出されたAChがニコチン受容体に働いて収縮する
✗ 4. 誤り
立毛筋
交感神経支配でノルアドレナリンにより収縮しAChでは収縮しない
✗ 5. 誤り
瞳孔散大筋
交感神経支配でノルアドレナリンにより散瞳(収縮)しAChでは働かない
ポイント
  • ACh=骨格筋(ニコチン受容体)を収縮
  • ACh=副交感支配の平滑筋(ムスカリン受容体)を収縮
  • 排尿筋は骨盤内臓神経〈副交感神経〉の刺激で収縮→排尿が進む
  • 心筋はAChで抑制、立毛筋・瞳孔散大筋は交感(ノルアド)支配
比較表
効果器と収縮を起こす伝達物質
効果器支配・受容体収縮させる伝達物質
腓腹筋(骨格筋)運動神経・ニコチンアセチルコリン
排尿筋(膀胱)副交感(骨盤内臓神経)・ムスカリンアセチルコリン
心筋副交感・ムスカリン抑制(AChで徐脈)
立毛筋交感・α受容体ノルアドレナリン
瞳孔散大筋交感・α受容体ノルアドレナリン
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