学習トップ理由で解く 看護師国試第11章 ▸ 一般 / Q108A076

理由で解く 看護師国試

Q108A076 看護の統合と実践

出典:第108回看護師国家試験(2019)午前 問76
問題
看護師Aが患者Bの点滴ボトルに薬剤を注入しているとき、新人看護師から患者Cについて相談を受けた。看護師Aが作業を中断し新人看護師に対応した後、患者Bの点滴ボトルに患者Cの名前を記入するというヒヤリハットが発生した。この病棟の看護師長が行う再発防止策で適切なのはどれか。
選択肢
1 看護師Aに対策を考えさせる。
2 看護師Aを注射の業務から外す。
3 作業中断の対策を病棟チームで検討する。
4 再発防止カンファレンスを1か月後に計画する。
解答
正解3(作業中断の対策を病棟チームで検討する。)
解説

個人の責任追及でなく、作業中断がエラーを招いた背景要因をチームでシステムとして検討するのが再発防止の要。

この事例は、注射準備という危険を伴う作業を中断させられたことがエラーの背景にある。医療安全の考え方では、個人を責めるのではなく、なぜエラーが起きたかというシステム要因(作業中断が起こりやすい環境)を分析し、組織全体で改善策を検討する。看護師長は「作業中断への対策を病棟チームで検討する」ことが適切(選択肢3が正)。個人に対策を丸投げしたり業務から外すのは責任追及に偏り再発防止にならず、対応を1か月後に先送りするのも不適切である。

✗ 1. 誤り
看護師Aに対策を考えさせる。
個人任せで組織的な要因分析にならず再発防止として不十分
✗ 2. 誤り
看護師Aを注射の業務から外す。
個人の責任追及に偏り、背景要因が是正されず再発を防げない
✓ 3. 正しい
作業中断の対策を病棟チームで検討する。
システム要因をチームで分析・改善する適切な対応
✗ 4. 誤り
再発防止カンファレンスを1か月後に計画する。
対応の先送りで、速やかな再発防止につながらない
ポイント
  • 医療安全=個人責任追及でなくシステム要因の分析・改善
  • 作業中断はエラーの誘因、チームで対策を検討
  • 対応は速やかに、組織的に行う
比較表
医療事故への向き合い方
アプローチ特徴
個人アプローチ(責任追及)当事者を責める・業務から外す→再発防止に不十分
システムアプローチ背景要因を分析し組織で改善→再発防止に有効
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 看護師国試
App Store入手