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理由で解く 看護師国試

Q108A073 老年看護学

出典:第108回看護師国家試験(2019)午前 問73
問題
Aさん(82歳、男性)は、妻(75歳)と2人暮らし。障害高齢者の日常生活自立度判定基準B-1。日中は車椅子に座っていることが多い。Aさんの仙骨部に発赤があるのを発見したため、訪問看護師は妻にAさんへの介護方法を指導することにした。妻に指導する内容で正しいのはどれか。
選択肢
1 「仙骨部をマッサージしましょう」
2 「夜間は2時間毎に体位変換をしましょう」
3 「時々お尻を浮かすよう声をかけましょう」
4 「車椅子に座らせるときは円座を使いましょう」
解答
正解3(「時々お尻を浮かすよう声をかけましょう」)
解説

日中の車椅子座位が長いことが仙骨部の圧迫原因。プッシュアップ(お尻を浮かす除圧)を促すのが適切。

Aさんは日中車椅子に座っている時間が長く、仙骨部に持続的な圧迫がかかって発赤(初期の褥瘡サイン)を生じている。褥瘡予防の基本は除圧であり、座位では15〜30分ごとにお尻を浮かせる(プッシュアップ)などで圧を逃がすことが有効(選択肢3が正)。発赤部のマッサージは組織を傷めるため禁忌、円座は周囲の血流を阻害しかえって褥瘡を助長するため使用しない。夜間の体位変換も重要だが、本事例の主因は日中の座位圧迫である。

✗ 1. 誤り
「仙骨部をマッサージしましょう」
発赤部のマッサージは脆弱な組織を損傷し褥瘡を悪化させるため禁忌
✗ 2. 誤り
「夜間は2時間毎に体位変換をしましょう」
臥床時の除圧として有用だが、本事例の主因である日中の座位圧迫への対策として最適ではない
✓ 3. 正しい
「時々お尻を浮かすよう声をかけましょう」
座位での除圧(プッシュアップ)で仙骨部の圧を逃がせる
✗ 4. 誤り
「車椅子に座らせるときは円座を使いましょう」
接触部周囲の血流を阻害し褥瘡を助長するため使用しない
ポイント
  • 褥瘡予防の基本=除圧
  • 座位はこまめにお尻を浮かせて(プッシュアップ)圧を逃がす
  • 発赤部のマッサージ・円座は禁忌
比較表
褥瘡予防ケアの可否
ケア適否と理由
座位での除圧(プッシュアップ)○ 圧を逃がし褥瘡を予防
体位変換○ 臥床時の除圧に有効
発赤部のマッサージ× 組織損傷で悪化
円座の使用× 周囲の血流阻害で悪化
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