学習トップ理由で解く 看護師国試第8章 ▸ 一般 / Q107P119

理由で解く 看護師国試

Q107P119 母性看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午後 問119
問題
Aさん(34歳、経産婦)は、夫(35歳)と長男のB君(3歳)との3人暮らし。これまでの妊娠経過に異常はなかった。20時に体重3,150gの男児を正常分娩した。分娩所要時間は6時間30分、分娩時出血量は480mLであった。第1度会陰裂傷のため、縫合術を受けた。その他の分娩の経過に問題はなかった。
産褥5日。Aさんの退院のため、夫とB君が迎えに来た。AさんはB君の自宅での様子を夫から聞いた。B君は「ご飯を食べさせてほしい」と訴えたり、「赤ちゃんを家に連れて来ないで」と泣いたりしていたという。そのことを知ったAさんはB君を抱きしめ、B君の話をゆっくり聞いていた。Aさんは退院後のB君への対応について心配になり、看護師に相談した。Aさんへの説明で最も適切なのはどれか。
選択肢
1 「B君に好きな物を食べさせましょう」
2 「B君の世話は夫にしてもらいましょう」
3 「B君と一緒に赤ちゃんの世話をしましょう」
4 「B君に兄としてしっかりするように話しましょう」
解答
正解3(「B君と一緒に赤ちゃんの世話をしましょう」)
解説

上の子の赤ちゃん返り(退行)には、赤ちゃんの世話に一緒に参加させ、兄としての役割と親の愛情を実感させる。

B君の『ご飯を食べさせて』『赤ちゃんを連れて来ないで』は、弟の誕生に伴う同胞へのやきもち・退行(赤ちゃん返り)で正常な反応である。上の子を排除せず、赤ちゃんの世話に一緒に参加させることで、親の愛情を実感し、兄としての自尊心・役割意識を育てられる。好きな物だけを与える・世話を夫に任せて母子の関わりを避ける・兄として我慢を強いる対応は、いずれもB君の情緒的欲求に応えていない。

✗ 1. 誤り
「B君に好きな物を食べさせましょう」
一時的対応で情緒的欲求に応えていない
✗ 2. 誤り
「B君の世話は夫にしてもらいましょう」
母子の関わりを避けB君の不安を助長しかねない
✓ 3. 正しい
「B君と一緒に赤ちゃんの世話をしましょう」
兄として参加させ愛情と役割を実感できる
✗ 4. 誤り
「B君に兄としてしっかりするように話しましょう」
我慢を強い退行を否定するもので不適切
ポイント
  • 同胞の赤ちゃん返り=正常反応。排除せず世話に参加させ関わりを増やす
  • 上の子への愛情表現と役割づけで情緒を安定させる
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