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理由で解く 看護師国試

Q107P086 疾病の成り立ちと回復の促進

出典:第107回看護師国家試験(2018)午後 問86
問題
甲状腺ホルモンの分泌が亢進した状態の身体所見について正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 徐脈
2 便秘
3 眼球突出
4 皮膚乾燥
5 手指振戦
解答
正解3(眼球突出)、5(手指振戦)
解説

甲状腺ホルモン過剰では代謝と交感神経活動が亢進し、眼球突出(Basedow病)や手指振戦がみられる。

甲状腺ホルモンの分泌亢進では全身の代謝が亢進し、交感神経が優位になる。代表疾患のBasedow病では自己抗体による眼窩組織の炎症・浮腫で眼球突出がみられる(選択肢3)。交感神経亢進により手指の細かい振戦(手指振戦)も生じる(選択肢5)。代謝亢進により、脈は速く(頻脈)、腸蠕動が亢進して下痢傾向、発汗増加で皮膚は湿潤・温かくなる。したがって徐脈・便秘・皮膚乾燥はいずれも機能低下(甲状腺機能低下症)でみられる所見であり誤り。

✗ 1. 誤り
徐脈
代謝・交感神経亢進で頻脈となるため誤り。徐脈は機能低下症の所見
✗ 2. 誤り
便秘
腸蠕動が亢進し下痢傾向となるため誤り。便秘は機能低下症の所見
✓ 3. 正しい
眼球突出
Basedow病でみられる特徴的所見
✗ 4. 誤り
皮膚乾燥
発汗増加で皮膚は湿潤・温かくなるため誤り。乾燥は機能低下症の所見
✓ 5. 正しい
手指振戦
交感神経亢進による細かな振戦がみられる
ポイント
  • 甲状腺機能亢進=代謝亢進・交感神経優位
  • 亢進症の所見:頻脈・体重減少・発汗過多・下痢・手指振戦・眼球突出(Basedow病)
  • 低下症の所見:徐脈・便秘・皮膚乾燥・体重増加・易疲労
比較表
甲状腺機能亢進症と低下症の所見
項目亢進症低下症
脈拍頻脈徐脈
消化下痢傾向便秘
皮膚湿潤・温かい乾燥・冷たい
特徴的所見眼球突出・手指振戦浮腫・易疲労
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