学習トップ理由で解く 看護師国試第4章 ▸ 一般 / Q107A038

理由で解く 看護師国試

Q107A038 基礎看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午前 問38
問題
入浴の際に血圧が低下しやすい状況はどれか。
選択肢
1 浴槽に入る前に湯を身体にかけたとき
2 浴槽の湯に肩まで浸かったとき
3 浴槽から出たとき
4 浴室から脱衣所に移動したとき
解答
正解3(浴槽から出たとき)
解説

浴槽から出た瞬間は静水圧が解除され、温熱で拡張した血管に血液が貯留して血圧が低下(起立性低血圧)しやすい。

入浴中は温熱による末梢血管拡張と、湯につかることで生じる静水圧により静脈還流が保たれている。浴槽から立ち上がって出ると、この静水圧が急に解除される一方で血管は拡張したままのため、下肢に血液が貯留し静脈還流と心拍出量が減少して急激に血圧が低下する。この起立性低血圧により失神・転倒(浴室内事故)の危険が高い。肩まで深く浸かったときは静水圧が高く血圧はむしろ上がりやすく、脱衣所への移動時は寒冷により血管が収縮するため血圧は上昇傾向となる。

✗ 1. 誤り
浴槽に入る前に湯を身体にかけたとき
浴槽に入る前に湯を身体にかけたとき(かけ湯):血圧の急変は起こりにくい
✗ 2. 誤り
浴槽の湯に肩まで浸かったとき
静水圧で静脈還流が増え血圧はむしろ上昇しやすい
✓ 3. 正しい
浴槽から出たとき
静水圧解除+血管拡張で下肢に血液貯留し血圧が低下しやすい
✗ 4. 誤り
浴室から脱衣所に移動したとき
寒冷刺激で血管収縮し血圧は上昇傾向
ポイント
  • 浴槽から出た直後は静水圧解除+血管拡張で血圧低下(起立性低血圧)
  • 深く浸かると静水圧で血圧は上昇しやすい
  • 寒暖差(ヒートショック)による血圧変動と浴室内事故に注意
比較表
入浴各場面の血圧への影響
場面主な機序血圧の傾向
肩まで浸かる静水圧で静脈還流増加上昇しやすい
浴槽から出る静水圧解除+温熱性血管拡張低下しやすい
寒い脱衣所へ移動寒冷による血管収縮上昇しやすい
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