学習トップ理由で解く 看護師国試第5章 ▸ 一般 / Q106P081

理由で解く 看護師国試

Q106P081 成人看護学

出典:第106回看護師国家試験(2017)午後 問81
問題
腹圧性尿失禁のケアとして適切なのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 下腹部を保温する。
2 骨盤底筋群訓練を促す。
3 定期的な水分摂取を促す。
4 恥骨上部の圧迫を指導する。
5 尿意を感じたら早めにトイレへ行くことを促す。
解答
正解2(骨盤底筋群訓練を促す。)、5(尿意を感じたら早めにトイレへ行くことを促す。)
解説

腹圧性尿失禁は骨盤底筋の脆弱化で腹圧上昇時に尿が漏れる。骨盤底筋群訓練が第一選択のケアで、早めの排尿で膀胱内量を減らすことも有効。

腹圧性尿失禁は、咳・くしゃみ・重い物を持つなど腹圧が上昇した際に尿が漏れる病態で、加齢・出産・肥満などによる骨盤底筋群の脆弱化が主因である。したがって尿道を支える骨盤底筋群を鍛える骨盤底筋訓練(ケーゲル体操)が最も有効かつ第一選択のケアとなる。また尿意を感じたら早めに排尿して膀胱内の尿量を少なく保つことで、腹圧上昇時の漏れを軽減できる。下腹部の保温や恥骨上部の圧迫、定期的な水分摂取は腹圧性尿失禁の改善には結びつかない(恥骨上部圧迫や過剰な水分摂取はかえって漏れを助長し得る)。

✗ 1. 誤り
下腹部を保温する。
温めても骨盤底筋の機能改善には寄与せず、腹圧性尿失禁のケアとして不適切
✓ 2. 正しい
骨盤底筋群訓練を促す。
脆弱化した骨盤底筋を強化し尿道支持を高める第一選択のケア
✗ 3. 誤り
定期的な水分摂取を促す。
膀胱内尿量が増え腹圧時の漏れを助長し得るため適切でない
✗ 4. 誤り
恥骨上部の圧迫を指導する。
手圧で排尿を促すのは低活動膀胱等への手技で、腹圧性尿失禁には不適切
✓ 5. 正しい
尿意を感じたら早めにトイレへ行くことを促す。
尿意を感じたら早めにトイレへ行くことを促す:膀胱内尿量を減らし漏れを軽減できる
ポイント
  • 腹圧性尿失禁=骨盤底筋の脆弱化が主因
  • 第一選択は骨盤底筋群訓練(ケーゲル体操)
  • 早めの排尿で膀胱内尿量を減らす
比較表
主な尿失禁のタイプ
種類特徴主なケア
腹圧性咳・くしゃみで漏れる骨盤底筋訓練・減量
切迫性急な強い尿意で漏れる膀胱訓練・抗コリン薬
溢流性残尿が多く少量ずつ漏れる導尿・原因除去
機能性排泄動作が間に合わない環境調整・排尿誘導
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 看護師国試
App Store入手