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理由で解く 看護師国試

Q106P039 成人看護学

出典:第106回看護師国家試験(2017)午後 問39
問題
脳出血の後遺症で左片麻痺と嚥下障害のある患者の家族に、食事介助の指導を行うときの説明で適切なのはどれか。
選択肢
1 「食材にこんにゃくを入れると良いですよ」
2 「体を起こしたら、左の脇の下をクッションで支えましょう」
3 「口の左側に食べ物を入れるようにしましょう」
4 「飲み込むときに咳が出なければ誤嚥の心配はありません」
解答
正解2(「体を起こしたら、左の脇の下をクッションで支えましょう」)
解説

麻痺側(左)を安定させ姿勢を保持することが誤嚥予防と安全な摂取につながる。麻痺側をクッションで支える説明が適切。

左片麻痺では左の体幹・上肢の支持が弱く姿勢が崩れやすいため、座位でクッションを用いて麻痺側(左)の脇の下を支え、安定した姿勢で食事することが誤嚥予防と安全な摂取に重要である。こんにゃくは弾力があり噛み切りにくく嚥下障害では窒息・誤嚥の危険が高い不適切な食材。食べ物は麻痺側ではなく健側(右)の口に入れると咀嚼・食塊形成がしやすい(麻痺側は感覚・運動が低下し食物残留や誤嚥を招く)。嚥下障害では咳が出ない不顕性誤嚥(むせない誤嚥)があり、咳がないことは誤嚥がない根拠にならない。したがって適切なのは麻痺側をクッションで支える説明である。

✗ 1. 誤り
「食材にこんにゃくを入れると良いですよ」
弾力があり噛み切りにくく嚥下障害では窒息・誤嚥の危険が高い
✓ 2. 正しい
「体を起こしたら、左の脇の下をクッションで支えましょう」
麻痺側(左)の脇の下をクッションで支える:姿勢を安定させ誤嚥を予防する適切な援助
✗ 3. 誤り
「口の左側に食べ物を入れるようにしましょう」
口の左側(麻痺側)に食べ物を入れる:麻痺側は残留・誤嚥を招く。健側(右)に入れるのが正しい
✗ 4. 誤り
「飲み込むときに咳が出なければ誤嚥の心配はありません」
むせない不顕性誤嚥があり、咳の有無で誤嚥は否定できない
ポイント
  • 食物は健側(麻痺の反対側)から入れる
  • 麻痺側を支え姿勢を安定させる
  • 不顕性誤嚥ではむせない
  • こんにゃく等の弾力食材は嚥下障害に不適
比較表
片麻痺患者の食事介助のポイント
項目適切な対応
食物を入れる側健側(麻痺の反対側)
姿勢麻痺側を支え安定した座位・やや前傾
食材咀嚼・嚥下しやすい形態、弾力食材は避ける
誤嚥の評価むせがなくても不顕性誤嚥に注意
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