学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ N. 下肢の運動 / Q1028

理由で解く 解剖学

Q1028 運動器系

出典:あマ指 第16回(2008) 問題22
問題
足を外反させる筋はどれか。
選択肢
1 前脛骨筋
2 長腓骨筋
3 長指屈筋
4 長母指伸筋
解答
正解2(長腓骨筋)
解説
✗ 1. 誤り
前脛骨筋
前脛骨筋は下腿前面の伸筋で、腱は足の内側を通って内側楔状骨・第1中足骨底に停止する。深腓骨神経支配で、足関節の背屈と内反に働く。外反側ではない。
✓ 2. 正しい
長腓骨筋
長腓骨筋は腓骨頭・腓骨上部外側面から起こり、外果後方を回って足底を横断し内側楔状骨・第1中足骨底に停止する。浅腓骨神経支配で、足関節の底屈と外反を主作用とする。腓骨筋群は外反の主動筋であり、短腓骨筋も同様に外反に働く。長腓骨筋の停止は前脛骨筋と同じであるが作用は拮抗する(前脛骨筋=背屈+内反)。
✗ 3. 誤り
長指屈筋
長指屈筋は下腿後面深層の屈筋で、内果後方の足根管を通って足底に至る。脛骨神経支配で、第2〜5指の屈曲と足関節の底屈・内反に働く。内反側。
✗ 4. 誤り
長母指伸筋
長母指伸筋は下腿前面の伸筋で、腱は足の中央内側寄りを通って母指末節骨底に停止する。深腓骨神経支配で、母指の伸展と足関節の背屈・内反を助ける。外反側ではない。
ポイント
  • 足の外反筋:長腓骨筋・短腓骨筋(主動)、長指伸筋・第三腓骨筋(補助)。いずれも腱が足の縦軸外側を通る。
  • 覚え方のコツ: 「外反=腓骨筋群(浅腓骨神経)+伸筋群の一部(長指伸筋・第三腓骨筋)」。腱が外果後方または外側を通る筋は全て外反と覚える。
  • 関連知識: 長腓骨筋腱は外果後方→足底横断→内側楔状骨に停止するユニークな経路で、横足弓・縦足弓の両方の保持に寄与する。前脛骨筋と同じ停止で拮抗作用。
  • よくある間違い: 長腓骨筋を内反と誤る(外反)/第三腓骨筋を内反と誤る(腓骨筋名だが深腓骨神経支配で外反+背屈)。
  • 臨床応用: 腓骨筋腱脱臼では外果後方で腱がパチンと外れる感覚があり、慢性的な足関節外側の不安定感を呈する。内反捻挫後の遷延性外側痛の鑑別で重要。
比較表
足の内反・外反筋 外反(外側に通る腱) 内反(内側に通る腱)
主動筋 長腓骨筋、短腓骨筋 前脛骨筋、後脛骨筋
補助筋 長指伸筋、第三腓骨筋 長母指伸筋、長指屈筋、長母指屈筋
支配神経 浅腓骨神経(+一部深腓骨) 深腓骨神経(前面)、脛骨神経(後面)
解説画像
あマ指 第16回(2008) 問題22|足を外反させる筋はどれか。 解説図
あマ指 第16回(2008) 問題22|足を外反させる筋はどれか。
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