学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ M. 下肢の筋 / Q1012

理由で解く 解剖学

Q1012 運動器系

出典:あマ指 第20回(2012) 問題21
問題
下腿の筋で外果後方を通るのはどれか。
選択肢
1 前脛骨筋
2 後脛骨筋
3 長指屈筋
4 長腓骨筋
解答
正解4(長腓骨筋)
解説
✗ 1. 誤り
前脛骨筋
前脛骨筋は脛骨外側面から起こり、足関節前面を通って内側楔状骨と第1中足骨底に停止する。腱は上・下伸筋支帯の下を前方通過し、外果の後方は通らない。
✗ 2. 誤り
後脛骨筋
後脛骨筋は下腿骨間膜後面から起こり、内果の後方(屈筋支帯下の足根管)を通って舟状骨・楔状骨・立方骨・中足骨底に停止する。外果ではなく内果側を通る。
✗ 3. 誤り
長指屈筋
長指屈筋は脛骨後面から起こり、内果の後方を通って第2〜5指の末節骨底に停止する屈筋群の一つで、足根管を通る。外果の後方は通過しない。
✓ 4. 正しい
長腓骨筋
長腓骨筋は腓骨頭と腓骨上部外側面から起こり、腱となって外果の後方を回り、腓骨筋支帯に押さえられながら足底を外側から内側へ横断して内側楔状骨・第1中足骨底に停止する。浅腓骨神経支配で、足関節の底屈と外反を行う。短腓骨筋とともに外果後方を通過し、外反の主動筋として機能する。
ポイント
  • 外果後方を通るのは長腓骨筋・短腓骨筋の腱で、いずれも浅腓骨神経支配、足関節の底屈・外反を行う。
  • 覚え方のコツ: 「外果後=腓骨筋(外反)」「内果後=後脛骨・長指屈・長母趾屈(内反)」の対比で記憶。
  • 関連知識: 長腓骨筋の腱は足底を横断して内側楔状骨・第1中足骨底に停止し、前脛骨筋と協調して横足弓を支える。
  • よくある間違い: 前脛骨筋を後方通過と誤認する(前方を通る)/後脛骨筋と長腓骨筋の通過位置を混同する。
  • 臨床応用: 腓骨筋腱脱臼は外果後方の支帯損傷で生じ、スポーツ外傷で多い。下垂足(総腓骨神経麻痺)では腓骨筋群も麻痺し外反不能となる。
比較表
通過部位 通過する腱 作用 支配神経
外果後方 長腓骨筋、短腓骨筋 底屈・外反 浅腓骨神経
内果後方 後脛骨筋、長指屈筋、長母趾屈筋 底屈・内反 脛骨神経
足関節前面 前脛骨筋、長母趾伸筋、長指伸筋、第三腓骨筋 背屈 深腓骨神経
解説画像
あマ指 第20回(2012) 問題21|下腿の筋で外果後方を通るのはどれか。 解説図
あマ指 第20回(2012) 問題21|下腿の筋で外果後方を通るのはどれか。
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