学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ L. 上肢の局所解剖・脈管・神経 / Q0967

理由で解く 解剖学

Q0967 運動器系

出典:鍼灸 第14回(2006) 問題14
問題
腋窩の壁を構成する筋について誤っている組み合わせはどれか。
選択肢
1 前壁 - 大胸筋
2 後壁 - 大円筋
3 内側壁 - 前鋸筋
4 外側壁 - 三角筋
解答
正解4(外側壁 - 三角筋)
解説
✗ 1.
前壁 - 大胸筋
✗ 正しい。 正しい組み合わせ。腋窩の前壁は大胸筋(および深層の小胸筋)で構成される。
✗ 2.
後壁 - 大円筋
✗ 正しい。 正しい組み合わせ。腋窩の後壁は広背筋・大円筋・肩甲下筋の3筋で構成される。
✗ 3.
内側壁 - 前鋸筋
✗ 正しい。 正しい組み合わせ。腋窩の内側壁は前鋸筋および側胸壁(肋骨と肋間筋)で構成される。
✓ 4. 誤り
外側壁 - 三角筋
腋窩の外側壁は「三角筋」ではなく「上腕骨(結節間溝)」で構成される。三角筋は肩関節を覆う筋で、鎖骨外側1/3・肩峰・肩甲棘から起こり上腕骨三角筋粗面に停止するが、腋窩の壁には関与しない。腋窩の4壁は①前壁=大胸筋・小胸筋、②後壁=広背筋・大円筋・肩甲下筋、③内側壁=前鋸筋(+側胸壁)、④外側壁=上腕骨の結節間溝(上腕二頭筋長頭腱・短頭腱を含む)であり、外側壁は骨性構造(上腕骨)である点が特徴である。
ポイント
  • 腋窩4壁:前=大胸筋・小胸筋、後=広背筋・大円筋・肩甲下筋、内側=前鋸筋、外側=上腕骨(骨性)。
  • 覚え方のコツ: 外側壁は筋ではなく「骨(上腕骨)」。三角筋は肩の表面に乗る筋で腋窩の壁ではない。
  • 関連知識: 腋窩尖(入口)は鎖骨・第1肋骨・肩甲骨上縁で囲まれ、腋窩底は腋窩筋膜と皮膚。腋窩内には腋窩動静脈・腕神経叢・腋窩リンパ節が走行。
  • よくある間違い: 外側壁を三角筋・上腕三頭筋と誤答/肩甲下筋を内側壁と誤る(後壁が正解)。
  • 臨床応用: 腋窩部での松葉杖麻痺は腕神経叢下神経束(尺骨神経・正中神経内側根)損傷による。腋窩リンパ節郭清(乳癌手術)では長胸神経(前鋸筋)・胸背神経(広背筋)温存が重要。
比較表
腋窩の壁 構成要素 性質
前壁 大胸筋・小胸筋 筋性
後壁 広背筋・大円筋・肩甲下筋 筋性
内側壁 前鋸筋+肋骨・肋間筋(側胸壁) 筋性+骨性
外側壁 上腕骨結節間溝+上腕二頭筋・烏口腕筋 骨性
解説画像
鍼灸 第14回(2006) 問題14|腋窩の壁を構成する筋について誤っている組み合わせはどれか。 解説図
鍼灸 第14回(2006) 問題14|腋窩の壁を構成する筋について誤っている組み合わせはどれか。
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