学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ J. 上肢の筋 / Q0928

理由で解く 解剖学

Q0928 運動器系

出典:あマ指 第9回(2001) 問題22
問題
上腕骨小結節に停止するのはどれか。
選択肢
1 小円筋
2 棘上筋
3 棘下筋
4 肩甲下筋
解答
正解4(肩甲下筋)
解説
✗ 1. 誤り
小円筋
小円筋は肩甲骨外側縁から起こり上腕骨「大結節」に停止する。肩甲骨後面から肩関節の後ろをまたぐため外旋に作用する。小結節ではなく大結節に停止する点に注意。
✗ 2. 誤り
棘上筋
棘上筋は棘上窩から起こり上腕骨「大結節」に停止する。肩関節上方を通過して停止するため肩関節外転の始動筋として働く。小結節ではない。
✗ 3. 誤り
棘下筋
棘下筋は棘下窩から起こり上腕骨「大結節」に停止する。肩甲骨後面から肩関節の後ろを通過するため外旋作用をもつ。小結節ではなく大結節。
✓ 4. 正しい
肩甲下筋
肩甲下筋は肩甲骨前面(肩甲下窩)から起こり上腕骨「小結節」に停止する。肩関節の前面をまたいで通るため上腕の内旋に作用する。回旋筋腱板のうち唯一小結節に停止し、内旋作用をもつ筋で、肩甲下神経に支配される。
ポイント
  • 回旋筋腱板4筋のうち、肩甲下筋のみが「小結節」に停止(内旋)、棘上筋・棘下筋・小円筋は「大結節」に停止(外転・外旋)。
  • 覚え方のコツ: 「小結節=小さな、前面、肩甲下」「大結節=大きな、上方〜後面、SIT(棘上・棘下・小円)」と位置と停止・作用を統一して覚える。
  • 関連知識: 大結節は外側、小結節は前面に隆起し、両者の間の結節間溝に上腕二頭筋長頭腱が走る。小結節稜(小結節から下方への稜線)には大円筋と広背筋が停止する。
  • よくある間違い: 「小円筋」と「肩甲下筋」を停止部で混同する/大結節・小結節の位置(外側 vs 前面)を逆に覚える/結節間溝の内容(上腕二頭筋長頭)を取り違える。
  • 臨床応用: 肩甲下筋腱の断裂では Lift-off test 陽性、内旋力低下を呈する。肩関節の前方脱臼では小結節付近の骨性損傷(Hill-Sachs損傷の対側として)が生じることがある。
比較表
停止部 停止する筋 主な作用
大結節 棘上筋(上面)、棘下筋(中)、小円筋(下) 外転、外旋、外旋
小結節 肩甲下筋 内旋
大結節稜 大胸筋 屈曲・内転・内旋
小結節稜 広背筋、大円筋 内転・内旋
解説画像
あマ指 第9回(2001) 問題22|上腕骨小結節に停止するのはどれか。 解説図
あマ指 第9回(2001) 問題22|上腕骨小結節に停止するのはどれか。
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