学習トップ理由で解く 解剖学第8章 ▸ G. 脳室系・髄膜・脳脊髄液 / Q0543

理由で解く 解剖学

Q0543 神経系

出典:あマ指 第19回(2011) 問題29
問題
脳室系について正しい記述はどれか。
選択肢
1 室間孔は側脳室と第4 脳室を連結している。
2 第3 脳室は間脳に挟まれている。
3 中脳水道はクモ膜下腔へと通じている。
4 脳脊髄液は脈絡叢で吸収される。
解答
正解2(第3 脳室は間脳に挟まれている。)
解説
✗ 1. 誤り
室間孔は側脳室と第4 脳室を連結している。
室間孔(モンロー孔)は左右の側脳室と第3脳室を連結する開口部で、第4脳室とは関係しない。側脳室と第4脳室の間にはさらに第3脳室と中脳水道が介在するため、直接連絡する孔は存在しない。
✓ 2. 正しい
第3 脳室は間脳に挟まれている。
第3脳室は間脳を構成する左右の視床の間に挟まれた正中の狭い縦裂状の腔で、床は視床下部、後方は松果体に面する。上方では左右の室間孔を介して側脳室と連絡し、下方では中脳水道を介して第4脳室と連絡する。つまり第3脳室は「間脳の中心」に位置するとともに、脳室系の上下をつなぐ中継点として機能している。視床・視床下部という間脳の主要構造が両側を挟み込む位置関係を押さえると、間脳=第3脳室のセットで記憶しやすい。
✗ 3. 誤り
中脳水道はクモ膜下腔へと通じている。
中脳水道は第3脳室と第4脳室を結ぶ中脳内の細い連絡管にすぎず、クモ膜下腔への開口部は持たない。クモ膜下腔と直接交通するのは第4脳室の正中口・外側口のみである。
✗ 4. 誤り
脳脊髄液は脈絡叢で吸収される。
脈絡叢は脳脊髄液を「産生(分泌)」する構造であり、吸収は行わない。脳脊髄液を吸収するのは硬膜静脈洞に突出したクモ膜顆粒で、この両者を逆に覚えないよう注意する。
ポイント
  • 第3脳室は間脳(左右視床の間)にあり、上方は室間孔、下方は中脳水道で他の脳室と連絡する。
  • 覚え方のコツ: 「間脳=3、中脳=水道、橋・延髄・小脳=4」と脳部位と脳室/水道の対応をセットで記憶。
  • 関連知識: 脈絡叢=産生、クモ膜顆粒=吸収、と役割を対で押さえる。髄液の流れは「脳室内→くも膜下腔→硬膜静脈洞」。
  • よくある間違い: 脈絡叢で「吸収」と誤る、室間孔が側脳室と第4脳室をつなぐと誤る、中脳水道がくも膜下腔に開くと誤る、などが頻出。
  • 臨床応用: 第3脳室内の腫瘍(コロイド嚢胞など)は室間孔を閉塞して両側側脳室の水頭症を起こすことがある。
比較表
脳室 所在脳部位
側脳室 大脳半球
第3脳室 間脳(左右視床の間)
中脳水道 中脳
第4脳室 橋・延髄と小脳の間
解説画像
あマ指 第19回(2011) 問題29|脳室系について正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第19回(2011) 問題29|脳室系について正しい記述はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手