学習トップ理由で解く 解剖学第8章 ▸ G. 脳室系・髄膜・脳脊髄液 / Q0538

理由で解く 解剖学

Q0538 神経系

出典:鍼灸 第5回(1997) 問題29
問題
室間孔はどこにあるか。
選択肢
1 側脳室と第3 脳室との間
2 第3 脳室と中脳水道との間
3 中脳水道と第4 脳室との間
4 第3 脳室と第4 脳室との間
解答
正解1(側脳室と第3 脳室との間)
解説
✓ 1. 正しい
側脳室と第3 脳室との間
室間孔(モンロー孔)は左右の側脳室と正中の第3脳室の間を連絡する開口部で、左右に1対存在する。側脳室で脈絡叢から産生された脳脊髄液は、この室間孔を通って第3脳室へ流れ込み、その後さらに中脳水道を経て第4脳室へ下行する。脳室系の連絡順路「側脳室→室間孔→第3脳室→中脳水道→第4脳室」の最初の関門であり、覚え方は「側から3へはモンロー(室間孔)経由」と押さえる。
✗ 2. 誤り
第3 脳室と中脳水道との間
第3脳室と中脳水道の境は単なる腔の連続部であり、独立した「孔」と呼ぶ構造は設けられていない。中脳水道そのものが第3脳室と第4脳室を結ぶ細長い連絡管として機能するため、ここに室間孔が位置することはない。
✗ 3. 誤り
中脳水道と第4 脳室との間
中脳水道の下端はそのまま第4脳室の上端に連続し、中間に特別な孔は存在しない。第4脳室から外へ出るのは、さらに下流にある正中口(マジャンディ孔)と外側口(ルシュカ孔)であり、これらは室間孔とは別の構造である。
✗ 4. 誤り
第3 脳室と第4 脳室との間
第3脳室と第4脳室を連絡するのは中脳水道であり、室間孔ではない。室間孔と中脳水道は位置も役割も異なるため混同してはならない。
ポイント
  • 室間孔(モンロー孔)は側脳室と第3脳室を結ぶ連絡孔で、左右に1対存在する。
  • 覚え方のコツ: 「側脳室→〈モンロー〉→第3→〈水道〉→第4→〈マジ・ルシュ〉→くも膜下腔」と通路名を順に口ずさむ。
  • 関連知識: 脳脊髄液の流れは上から下への一方通行で、途中の関門(室間孔・中脳水道・正中口/外側口)が閉塞すれば水頭症を来す。
  • よくある間違い: 室間孔=第3脳室と第4脳室の間と誤答しやすい。第3脳室と第4脳室を結ぶのは中脳水道であることを明確に区別する。
  • 臨床応用: 側脳室内に発生する脈絡叢腫瘍やコロイド囊胞は室間孔を塞いで一側または両側側脳室の拡大(閉塞性水頭症)を引き起こす。
比較表
連絡孔・管 別名 つなぐ脳室
室間孔 モンロー孔 側脳室 ↔ 第3脳室
中脳水道 シルビウス水道 第3脳室 ↔ 第4脳室
正中口 マジャンディ孔 第4脳室 ↔ くも膜下腔
外側口 ルシュカ孔 第4脳室 ↔ くも膜下腔
解説画像
鍼灸 第5回(1997) 問題29|室間孔はどこにあるか。 解説図
鍼灸 第5回(1997) 問題29|室間孔はどこにあるか。
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