学習トップ理由で解く 解剖学第8章 ▸ A. 神経系の構成 / Q0488

理由で解く 解剖学

Q0488 神経系

出典:鍼灸 第9回(2001) 問題20
問題
脳について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 大脳は2 つの半球に分かれる。
2 間脳には視床下部がある。
3 脳室は脊髄中心管とつながる。
4 小脳は脳幹に属する。
解答
正解4(小脳は脳幹に属する。)
解説
✗ 1.
大脳は2 つの半球に分かれる。
✗ 正しい。 大脳は正中の大脳縦裂によって左右の大脳半球に分かれ、深部では脳梁により連絡する。この記述は正しいため、「誤っているのはどれか」の答えではない。
✗ 2.
間脳には視床下部がある。
✗ 正しい。 間脳は視床と視床下部からなり、視床下部は第3脳室の底部を構成して自律・内分泌の最高中枢として働く。したがってこの記述は正しく、本問の答えではない。
✗ 3.
脳室は脊髄中心管とつながる。
✗ 正しい。 脳室系は側脳室・第3脳室・第4脳室からなり、第4脳室の下端は脊髄の中心管に連続する。発生学的に神経管由来で一つながりの管腔であり、この記述は正しく本問の答えではない。
✓ 4. 誤り
小脳は脳幹に属する。
脳幹は中脳・橋・延髄の3部からなり、生命維持中枢(呼吸・循環)と多数の脳神経核が集まる領域である。小脳はこれとは別に第4脳室の背側に位置し、運動協調・平衡・運動学習を司る独立した中枢で、脳幹には属さない。したがって「小脳は脳幹に属する」という記述は事実と異なり、本問の答えとなる。
ポイント
  • 脳は大脳・間脳・脳幹(中脳・橋・延髄)・小脳の4区分であり、小脳は脳幹に含まれない独立した構造である。
  • 覚え方のコツ: 「脳幹=中橋延(ちゅうきょうえん)」の3つ。小脳は脳幹の背側にぶら下がる別物と図で位置を確認する。
  • 関連知識: 脳室系は側脳室→モンロー孔→第3脳室→中脳水道→第4脳室→マジャンディ孔・ルシュカ孔→クモ膜下腔、そして脊髄中心管。間脳は視床+視床下部+視床上部。
  • よくある間違い: 小脳を脳幹に含めてしまう/脳室系と脊髄中心管のつながりを見落とす/間脳を脳幹の一部と誤認(間脳は脳幹とは別)。
  • 臨床応用: 小脳出血では後頭部痛・めまい・失調・嘔吐・共同偏視などが現れ、脳幹圧迫による急性水頭症・呼吸停止のリスクがあり緊急開頭減圧を要する場合がある。
比較表
区分 構成 主な機能
大脳 左右半球・皮質・基底核 高次機能・随意運動
間脳 視床・視床下部 感覚中継・自律内分泌
脳幹 中脳・橋・延髄 生命維持・脳神経核
小脳 虫部・半球 平衡・運動協調
解説画像
鍼灸 第9回(2001) 問題20|脳について誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第9回(2001) 問題20|脳について誤っている記述はどれか。
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