学習トップ理由で解く 解剖学第7章 ▸ F. 膵臓(内分泌部) / Q0480

理由で解く 解剖学

Q0480 内分泌系

出典:あマ指 第1回(1993) 問題28
問題
内分泌腺と外分泌腺をともに含むのはどれか。
選択肢
1 松果体
2 膵臓
3 副腎
4 上皮小体
解答
正解2(膵臓)
解説
✗ 1. 誤り
松果体
松果体は間脳の後上部に突出する純粋な内分泌腺で、メラトニンを分泌し概日リズムを調節する。導管や外分泌部はもたず、外分泌機能を併せもつ腺ではない。
✓ 2. 正しい
膵臓
膵臓は腺房細胞が主膵管を介して膵液を十二指腸へ送り出す外分泌機能と、膵尾部に多く散在する膵島(ランゲルハンス島)がA細胞からグルカゴン、B細胞からインスリン、D細胞からソマトスタチンを血中へ放出する内分泌機能の両者を併せもつ。唾液腺や肝臓と同様、外分泌部と内分泌部が同一臓器内に混在する代表例であり、糖代謝調節と消化の両面で中心的役割を担う。
✗ 3. 誤り
副腎
副腎は皮質がステロイドホルモン(アルドステロン・コルチゾール・副腎性アンドロゲン)を、髄質がカテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)を分泌する純粋な内分泌腺で、導管を介した外分泌部をもたない。
✗ 4. 誤り
上皮小体
上皮小体(副甲状腺)は甲状腺後面に米粒大で上下1対計4個あり、主細胞からパラソルモン(PTH)を血中に放出して血中カルシウム濃度を上げる内分泌腺である。導管をもたず、外分泌機能はない。
ポイント
  • 膵臓は膵液を出す外分泌部と、膵島(ランゲルハンス島)がホルモンを血中に放出する内分泌部をあわせもつ混合腺である。
  • 覚え方のコツ: 「外分泌+内分泌の両取り」は膵臓のみ。他の選択肢(松果体・副腎・上皮小体)はいずれも純内分泌腺と対比して押さえる。
  • 関連知識: 同様に外分泌・内分泌を併せもつ臓器には肝臓(胆汁↔血中代謝産物)・精巣(精子↔テストステロン)・卵巣(卵↔エストロゲン)・腎臓(尿↔レニン・エリスロポエチン)もある。
  • よくある間違い: 膵臓を純外分泌腺と誤認する/膵島を外分泌部に含めてしまう。膵島は外分泌腺房の「間」に散在する独立した内分泌細胞塊である。
  • 臨床応用: 膵島B細胞の破壊(1型糖尿病)や機能低下(2型糖尿病)で高血糖をきたす。膵癌は外分泌部由来の膵管癌が大半で、膵島腫瘍(インスリノーマなど)は比較的稀。
比較表
臓器 外分泌 内分泌
膵臓 膵液(腺房→膵管) インスリン・グルカゴン(膵島)
松果体 なし メラトニン
副腎 なし ステロイド・カテコールアミン
上皮小体 なし パラソルモン
解説画像
あマ指 第1回(1993) 問題28|内分泌腺と外分泌腺をともに含むのはどれか。 解説図
あマ指 第1回(1993) 問題28|内分泌腺と外分泌腺をともに含むのはどれか。
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