学習トップ理由で解く 解剖学第6章 ▸ A. 男性生殖器 / Q0418

理由で解く 解剖学

Q0418 生殖器系

出典:鍼灸 第25回(2017) 問題23
問題
男性生殖器とその位置の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 精巣上体——陰嚢
2 精管————大腿輪
3 尿道球腺——骨盤隔膜
4 射精管———尿道球
解答
正解1(精巣上体——陰嚢)
解説
✓ 1. 正しい
精巣上体——陰嚢
精巣上体は陰嚢内で精巣の上部から後縁にのる鶏冠状の構造物である。精巣と連続してともに陰嚢内に収まり、陰嚢外からの触診でも精巣の後上縁として確認できる。組合せとして正しい。
✗ 2. 誤り
精管————大腿輪
精管は大腿輪ではなく鼠径管を通る。大腿輪は鼠径靭帯の下方、大腿血管鞘の内側にある大腿管の入口で、大腿ヘルニアの好発部位である。男女とも生殖器は大腿輪を通らない。
✗ 3. 誤り
尿道球腺——骨盤隔膜
尿道球腺は骨盤隔膜ではなく尿生殖隔膜(会陰深部)の中に位置する。骨盤隔膜は肛門挙筋と尾骨筋からなる骨盤底の上層で、尿道球腺を含まない。尿生殖隔膜は骨盤隔膜の下層にあり、尿道・腟と尿道球腺を通す別の膜である。
✗ 4. 誤り
射精管———尿道球
射精管は尿道球ではなく前立腺内に位置する。精管膨大部と精嚢管の合流から始まり、前立腺実質を貫通して尿道前立腺部(精丘)に開口する。尿道球は陰茎根部にあり尿道海綿体の後端の膨らみで、射精管とは別構造である。
ポイント
  • 精巣上体は精巣とともに陰嚢内にあり、精管は鼠径管を通り、尿道球腺は尿生殖隔膜内、射精管は前立腺内にある。
  • 覚え方のコツ: 「位置セット:精巣・精巣上体=陰嚢/精管=鼠径管/尿道球腺=尿生殖隔膜/射精管=前立腺内/前立腺=膀胱直下」と一気に配置図として記憶。
  • 関連知識: 大腿輪と鼠径管は混同しやすい。大腿輪=大腿管入口(大腿ヘルニア)/鼠径管=精索通過(鼠径ヘルニア)。
  • よくある間違い: 精管を大腿輪・閉鎖管通過と誤答/尿道球腺を骨盤隔膜内と誤記/射精管を尿道球に位置すると混同。
  • 臨床応用: 鼠径ヘルニアは鼠径管の脆弱部から発生。大腿ヘルニアは大腿輪を経由し女性に多い。解剖学的差異を理解することで術式選択が適切化する。
比較表
男性生殖器 正しい位置・通過部位
精巣・精巣上体 陰嚢内
精索・精管 鼠径管を通過(骨盤内まで)
精嚢 膀胱の後下方
前立腺 膀胱直下、尿道周囲
射精管 前立腺の実質内を貫通
尿道球腺(カウパー腺) 尿生殖隔膜(会陰深部)内
尿道球 陰茎根部、尿道海綿体の後端
解説画像
鍼灸 第25回(2017) 問題23|男性生殖器とその位置の組合せで正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第25回(2017) 問題23|男性生殖器とその位置の組合せで正しいのはどれか。
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