
この図の解説
腎臓の割断面(左)と、腎杯・腎盂を型取りした立体像(右)を対比して、尿の通り道をたどってほしい。髄質をつくる腎錐体の尖端が丸く突出した部分が腎乳頭で、ここに集合管が開口して尿を送り出す。右上の拡大図が示すように、この腎乳頭を杯のように包み込むのが小腎杯である。小腎杯はいくつか集まって太い大腎杯となり、さらに合流して漏斗状に広がった腎盂をつくる。腎盂は腎門で細くなり、尿管へと移行する。左図では腎柱・腎錐体・皮質の位置関係もあわせて確認したい。腎杯から腎盂・尿管、そして膀胱までの内面は、いずれも伸展に応じて形を変える移行上皮でおおわれる点も押さえておこう。
学習の要点
- 尿の流れは「集合管が腎乳頭に開口 → 小腎杯 → 大腎杯 → 腎盂 → 尿管」の一本道。腎乳頭を杯状に受けるのが小腎杯である。
- 覚え方のコツ:「小さい杯(小腎杯)が乳頭を受け、集まって大きい杯(大腎杯)、束ねて腎盂、絞って尿管」と大きさ順にたどると迷わない。
- 関連知識: 腎乳頭は腎錐体(髄質)の尖端であり、腎柱は腎錐体の間に入り込んだ皮質。腎盂は腎門で尿管に移行する。
- よくある間違い: 小腎杯と大腎杯の順序を逆に覚えやすい。腎乳頭に直接接するのは「小」腎杯。
- 臨床応用: 腎杯・腎盂・尿管・膀胱の内面は移行上皮でおおわれ、伸展に富む。尿路結石はこの通り道を下って狭窄部で詰まる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
腎錐体の尖端が突出した腎乳頭を杯状に取り囲み、集合管から出た尿を最初に受ける構造を( )という。
答えを見る
答え: 小腎杯
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。