学習トップ理由で解く 解剖学第4章 ▸ A. 消化管の基本構造 / Q0257

理由で解く 解剖学

Q0257 消化器系

出典:あマ指 第23回(2015) 問題18
問題
消化管においてアウエルバッハ神経叢があるのはどれか。
選択肢
1 粘膜上皮と粘膜筋板の間
2 粘膜筋板と輪走筋層の間
3 輪走筋層と縦走筋層の間
4 縦走筋層と漿膜の間
解答
正解3(輪走筋層と縦走筋層の間)
解説
✗ 1. 誤り
粘膜上皮と粘膜筋板の間
粘膜上皮と粘膜筋板の間は粘膜固有層であり、結合組織と豊富なリンパ小節・腸腺などが位置する。自律神経叢はここには主在せず、アウエルバッハ神経叢とも無関係である。
✗ 2. 誤り
粘膜筋板と輪走筋層の間
粘膜筋板と輪走筋層の間は粘膜下組織で、ここにはマイスネル神経叢(粘膜下神経叢)が存在する。マイスネル神経叢は主に腺分泌や局所血流の調節を担う。
✓ 3. 正しい
輪走筋層と縦走筋層の間
アウエルバッハ神経叢は内輪走筋と外縦走筋の間に挟まれた層に存在するため「筋層間神経叢」と呼ばれる。神経節細胞と無髄神経線維からなる自律神経ネットワークで、両筋層の協調的な収縮・弛緩を制御し、蠕動運動や分節運動などの消化管運動を調節する。副交感神経(迷走神経・骨盤内臓神経)と交感神経の枝を受ける。
✗ 4. 誤り
縦走筋層と漿膜の間
縦走筋層と漿膜の間は漿膜下組織と呼ばれ、疎性結合組織と血管・リンパ管が走る場所である。ここに大規模な神経叢は形成されない。
ポイント
  • アウエルバッハ神経叢(筋層間神経叢)は内輪走筋と外縦走筋の間にあり、消化管運動を調節する。
  • 覚え方のコツ: 「アウ=out(外)=筋層の間」「マ=ma(真ん中)=粘膜下」と対比。「筋層の間はアウエルバッハ、粘膜下はマイスネル」で位置と機能をセットで記憶。
  • 関連知識: アウエルバッハ神経叢は運動、マイスネル神経叢は分泌・血流を主に調節する。両者は腸管壁内神経系(壁内神経叢)を構成し、副交感・交感神経の両者の枝を受ける。
  • よくある間違い: 2つの神経叢の位置・機能を混同する/「アウエルバッハ=粘膜下」と誤答する。
  • 臨床応用: ヒルシュスプルング病(先天性巨大結腸症)は直腸S状部のアウエルバッハ・マイスネル両神経叢の神経節細胞が欠如し、蠕動が起こらず便が貯留して近位側が拡張する疾患である。
比較表
神経叢 位置 主な機能
アウエルバッハ神経叢(筋層間神経叢) 輪走筋と縦走筋の間 消化管運動の調節
マイスネル神経叢(粘膜下神経叢) 粘膜下組織内 腺分泌・局所血流の調節
解説画像
あマ指 第23回(2015) 問題18|消化管においてアウエルバッハ神経叢があるのはどれか。 解説図
あマ指 第23回(2015) 問題18|消化管においてアウエルバッハ神経叢があるのはどれか。
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