学習トップ理由で解く 解剖学第3章 ▸ A. 鼻腔・副鼻腔 / Q0205

理由で解く 解剖学

Q0205 呼吸器系

出典:あマ指 第7回(1999) 問題23
問題
鼻腔に開口していないのはどれか。
選択肢
1 上顎洞
2 耳管
3 鼻涙管
4 前頭洞
解答
正解2(耳管)
解説
✗ 1.
上顎洞
✗ 正しい。 上顎洞は副鼻腔の一つで、中鼻道の外側壁にある半月裂孔を介して鼻腔と交通する。したがって「鼻腔に開口する」構造であり、本問の答えではない。
✓ 2. 誤り
耳管
耳管は中耳の鼓室と咽頭鼻部(上咽頭)を結ぶ管で、咽頭側の耳管咽頭口として上咽頭の側壁に開口する。したがって耳管は「咽頭(鼻部)」に開口する構造であり、「鼻腔」には開口しない。後鼻孔を通過した後の空間である咽頭鼻部に開口する点が引っ掛けとなる。なお、耳管は鼓室と外界の気圧を等圧化し、中耳の換気を担う。小児は耳管が短く水平で太いため、上咽頭の感染が中耳に波及して中耳炎を起こしやすく、臨床的意義が大きい部位である。
✗ 3.
鼻涙管
✗ 正しい。 鼻涙管は涙嚢から下降し、下鼻道の前部に開口する。副鼻腔ではないが鼻腔に開口する構造であり、本問の答えではない。下鼻道に開口する唯一の構造物としても頻出。
✗ 4.
前頭洞
✗ 正しい。 前頭洞は前頭骨内の副鼻腔で、前頭鼻管を介して中鼻道前上部に開口する。副鼻腔の中では上顎洞に次ぐ存在で、鼻腔に開口する構造であり、本問の答えではない。
ポイント
  • 耳管は咽頭鼻部(上咽頭)に開口するのであって、鼻腔(後鼻孔より前の空間)には開口しない。
  • 覚え方のコツ: 「耳管は耳と咽頭の橋渡し」。鼻腔と咽頭の境界は後鼻孔。耳管咽頭口は後鼻孔より後方=咽頭側にある。
  • 関連知識: 鼻腔に開口する4つを列挙:副鼻腔(上顎洞・前頭洞・篩骨洞・蝶形骨洞)+鼻涙管。耳管は含まれない。
  • よくある間違い: 「鼻と耳が繋がっている」と聞きかじりで耳管を鼻腔開口と誤認する。開口は上咽頭側壁である。
  • 臨床応用: 小児は耳管が短く・太く・水平で、上気道炎から急性中耳炎を続発しやすい。成人は耳管開放症・狭窄症でめまいや耳閉感を生じる。
比較表
構造 鼻腔内の開口部 備考
上顎洞 中鼻道(半月裂孔) 副鼻腔最大
前頭洞 中鼻道 前頭鼻管経由
篩骨洞(前・中) 中鼻道 蜂巣状
篩骨洞(後) 上鼻道
蝶形骨洞 蝶篩陥凹 鼻腔後上方
鼻涙管 下鼻道 副鼻腔ではない
耳管 咽頭鼻部(鼻腔ではない) 上咽頭側壁
解説画像
あマ指 第7回(1999) 問題23|鼻腔に開口していないのはどれか。 解説図
あマ指 第7回(1999) 問題23|鼻腔に開口していないのはどれか。
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