学習トップ理由で解く 解剖学第2章 ▸ B. 心臓 / Q0084

理由で解く 解剖学

Q0084 循環器系

出典:あマ指 第8回(2000) 問題31
問題
肺静脈が連絡する心臓の部位はどれか。
選択肢
1 右心房
2 左心房
3 右心室
4 左心室
解答
正解2(左心房)
解説
✗ 1. 誤り
右心房
右心房には上大静脈・下大静脈・冠状静脈洞が開口する。肺静脈は肺でガス交換された動脈血を左心房に送る血管であり、右心房へは連絡しない。
✓ 2. 正しい
左心房
肺静脈は左右各2本、計4本からなり、肺でガス交換を受けた動脈血を左心房の後壁に注ぎ込む。左心房はこの動脈血を僧帽弁を経て左心室へ送り、左心室が大動脈を介して全身に拍出する。肺静脈は唯一、動脈血を流す静脈であり、肺循環の帰路として左心系の入り口に位置する。なお肺静脈には逆流防止弁は存在しない。
✗ 3. 誤り
右心室
右心室からは肺動脈が出て肺へ血液を送る出口である。肺静脈は肺から心臓へ戻る血管で、右心室には連絡しない。血液は「右心室→肺動脈」の方向に拍出される。
✗ 4. 誤り
左心室
左心室は左心房から僧帽弁を介して動脈血を受け取り、大動脈弁から上行大動脈へ拍出するポンプ。肺静脈が直接連絡するのは左心房であり、左心室は次の段階に位置する。
ポイント
  • 肺静脈(左右2対、計4本)は左心房に注ぎ、動脈血を送り返す。
  • 覚え方のコツ: 「肺静脈は4本・左心房」「動脈血が流れる唯一の静脈」。
  • 関連知識: 肺動脈は右心室から出て静脈血を肺へ送る。心臓の入口(静脈系)は心房、出口(動脈系)は心室。
  • よくある間違い: 肺静脈を右心房(大静脈と混同)や左心室(次の段階)と誤る。
  • 臨床応用: 心房細動は左心房内に血栓を形成しやすく(特に左心耳)、血栓が剥離すると左心系を経て脳梗塞を起こす。心房細動の発生源として肺静脈入口部の異所性興奮が重要で、肺静脈隔離術(カテーテルアブレーション)の標的となる。
比較表
心腔 主な流入 主な流出
右心房 上大静脈・下大静脈・冠状静脈洞 右心室
右心室 右心房 肺動脈
左心房 肺静脈(4本) 左心室
左心室 左心房 大動脈
解説画像
あマ指 第8回(2000) 問題31|肺静脈が連絡する心臓の部位はどれか。 解説図
あマ指 第8回(2000) 問題31|肺静脈が連絡する心臓の部位はどれか。
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